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「晴れの日も雨の日も」#39 舞い上がるな!

先日ちょっとした失敗をした。精魂込めた仕事をしたのだが、ちょっと自分の思いが強すぎ、客観的に見て問題を残してしまった。
自分目線ではGOOD JOBだと自画自賛していたが、だいたい、こういう時に落とし穴がぽっかり口を開けている。十分に考え、確認したつもりでも、それは自分の目線からの思考や点検だけにとどまっており、それ以外の視点を持ち合わせていなかった。
早い話が自分一人で勝手に「いいぞ!」と舞い上がってしまっているのだ。こういう時の私は大変アブナイ。
過去に何度も煮え湯を飲まされている。情けないことに、性懲りもなく繰り返している。

前職の時に、自分の強い思いで発動したプロジェクトがあった。こういう時も自分の独りよがりの思いや考えに捉われて失敗しやすいのだが、その時は5人ほどでチームを組み、複眼的思考で進めることを得た。おかげでいい成果物を得ることができた。

今回はそういう意味では一人だった。そしてこれからおそらく一人のことが増える。ただでも一人でいながら自分以外の視点を持つことは容易ではないのに、調子こいたり(=標準語では「調子に乗る」)、舞い上がったりしていては、それこそ論外だ。

一人でいい気になっている時は、周りが見えなくなる。自分の思いに強く捉われる。
それがさらに重症になると妄想が始まり、拡大する。誰かのSNSで「No妄想、No Life」というキャッチコピーを見た。「おもろいこと言うやつやな、オレと同じや」と思ったが、私の場合は、ひどくなると妄想が妄想を呼ぶことがある。
コーチングでは将来の自分の願いをビジュアライズして、目標達成への行動促進を図る、ということをする。
私の場合は、これはなかなかリスキーで、「こうなったらいい」がどんどん膨らんでしまい、「頭オカシイんとちゃう?」レベルまで行ってしまうことがある。
舞い上がって夢が妄想に化けてしまい、現実から遥かに遊離してしまっているのだ。

これを防ぐ方法はひとつ。「今ここ」に集中することだ。
「今ここ」に集中していれば、自己評価をすることもなく、したがい、舞い上がることもなく、妄想が入り込む隙間が無くなる。
今できること、やるべきことに全力で向き合う。その先のことは考えない。結果は神のみぞ知る。
これを本当に肝に銘じこんで、精進していきたい。

私が愛読しているコピーライター糸井重里さんの「ほぼ日」では「おちつけ」というキーホルダーを販売している。これは本旨はあわてるな、とか、一呼吸おいてというようなことのようだが、私にとっては「舞い上がるな」とほぼ同義のように受け止められる。早速購入して携帯に取り付けた。

https://www.1101.com/store/ochitsuke/goods/index.html

地に足をつける、落ち着いて物事に向かう、という意味では、今太極拳で勉強中の気功が良いかもしれない。今はまだ先生の動きのマネをしているだけで、呼吸法の習得も甚だアヤシイものだが、昨年10月頃から一日も休まず毎朝続けてやっている。
何となくではあるが、やっている時は、少し、「気が沈んで落ち着く」ような気がする。浮つかない感じになるのだ。丹田に気を下ろす、と先生はおっしゃる。これはまだ全然感覚としてわからない。職場や人の前でいきなり気功を始めるような大胆な神経は持ち合わせていないが、重要な場面ではこういうことも有効かもしれない。本当に舞い上がらず取り組んでいきたい。

追: 鶯が鳴き始めた。季節が変わろうとしている。
  私もひとつ脱皮して成長したい。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之

仕事のご連絡・その他ご相談等はこちらに→nagairb21@jcom.zaq.ne.jp

<予告>

#40 酔っ払い事件簿。からの夫婦問題
#41  諸先輩からの教え
#42 ツナガルって?
#43  失敗
#44 人生が二度あれば

(続く)

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