2023『佐々井師誕生祭』
インドへの出発前夜、荷造りしている私の携帯電話が鳴りました。関係者を通じて、佐々井秀嶺師から私宛の伝言。「お前が着く頃には、まだタイへ行っとるだろうから、ねぐらは自分でなんとかしろ」
所用による不在自体は珍しいことではありませんが、驚かされたのは、その気力と体力。数日後に八十九歳(数え年)となる高齢者であり、この6月には四年ぶりの来日・7月は首都デリーで文化財保護の交渉事を勤めておられます。直後に、タイ仏教会からの招聘を受けて、緊急渡航。
── 不惜身命 (フシャクシンミ