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2023.11.24 書いてよかったなぁ


 今サルトルの『文学とは何か』を読んでいる。YouTubeの「何かわかりづらいチャンネル」というのがあって、そちらを去年ぐらいから繰り返し観ている。バルトとかサルトルを読んでいるのも、そのチャンネルで紹介され動画になっていたからだった。とても楽しく観させて頂いている。文学を学ぼうとしても、なにから読んだらいいのかすらわからなかったし、本を読むだけでは理解しずらい部分も、動画にして解説してもらうと少しわかったようになることもあって、とてもありがたいと思う。「何かわかりづらいチャンネル」を見始めてから、本を読むのが前よりもっと楽しくなった。
 今日は、朝起きてすぐ、古谷利裕さんがされている「偽日記」というブログで、わたしが書いた「十年後」という作品について書かれているのを読んだ。この作品は正直自分としては、どういうふうに読まれるかがまったくわからず、それはどの作品にも言えることではあるのだけど、この作品は特にそういう気持ちが強くて、公開するのにも勇気がいった。書いているときには、こういう作品にしたいという思いとか目的を持ってもちろん書いてはいても、完成した作品をいざ人に読んでもらうとなると、ぜんぜんだめなんじゃないかという怖さがあった。だから、新潮新人賞の一次選考を通過したと知ったときは、とても驚いた。この作品を最後まで読み、選考に通過させてもいいと思った人が確実に存在しているのだということにびっくりした。新潮の一次を通ったことで、公開することができたというところもある。だけど、新人賞では、通過したことは確認できても、最終候補に残らなければ、評をもらうことはできない。どこをどう読んで、なぜ一次選考を通過できたのか、またなぜ二次選考は通過できかったのかは、わかりようがないから、自分で判断して次の作品に生かすしかない。
 細かい評の内容については、ぜひ古谷さんのブログを読んで頂きたいのだけど、わたしは、自分が書いた作品についてこんなに丁寧に評を頂いて、しかも自分が書いている間に考えていたこととか、表層意識では考えていなくても無意識に作品に出ていたらしいこととかが細かく書かれているのを読んで、本当に感動して、動揺しながら息子のお弁当を作ったので手順を間違ったり、お弁当袋にお箸セットを入れるのも忘れてしまった。
 ありがとうございます。これからも書いて、読んで、勉強してをこつこつ繰り返していこうと思います。
 

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