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【レポート】体験的に学ぶ!ナディアの新卒研修

こんにちは、ナディア採用担当の大塚 早紀です。
2024年4月1日、ナディアに5名の新卒社員が入社しました🎉

昨年までは、配属部署でのOJTをメインとしていたため、新卒研修としてオリエンテーションや各部署の説明を1週間ほどかけて実施後、すぐに配属部署でのOJTをスタートさせていました。
しかし、社内よりビジネスマナーや各部署の役割を理解により時間を取るべきという意見があり、今年から新卒研修の期間を延ばし、研修内容もプログラム化しました。その内容と研修の様子をご紹介したいと思います。

入社を検討されている学生の方から、「入社後、どんなことからスタートするの?」「研修はあるの?」といった質問をよくいただきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。


研修の概要

研修は約2カ月間行い、会社理解やビジネス基礎研修から始まり、実際に手を動かして制作をしたり、フィールドワークやグループワークの課題に取り組んだりと盛りだくさんの内容になっています。

最も特徴的な研修が「書籍交換」です。
新卒社員の中から一人相手を決め、すべての研修終了時に書籍をプレゼントするという内容です。こちらの内容については、記事の後半で詳しくご紹介します。

入社初日

半年前の内定式とは異なる緊張感で迎えた入社当日。
まずはナディア本社での入社式に参加し、役員からの挨拶や入社辞令授与を行います。

入社式では代表取締役CEOの弓庭や役員一人ひとりから挨拶がありました
真剣に話を聞いている新卒社員たち
入社辞令授与

式典のあとはウェルカムランチへ。役員や同期とゆったりとした楽しい時間を過ごし、午前中は終了です。
午後は、社員全員が自己紹介を掲載している「Profile book」を作成。翌日からの研修の説明を受け、あっという間に1日目が終了しました。

1st Training:学生から社会人へのマインドチェンジ


入社2日目からはビジネスマナーや社内ルールを学び、学生から社会人へと少しずつ気持ちを切り替えていきます。

1.ビジネスマナー
ビジネスシーンでの立ち振る舞いや、敬語の使い方、名刺交換、電話や来客時の応対、メール文書の書き方、会食でのマナー等々…座学だけではなくロールプレイングを交えながら学んでいきます。

2.e-learning
Shiftグループ全体で毎月実施しているe-learningをもとに、インサイダー取引や36協定、ハラスメントなど社会人として知っておくべき知識を学びます。

3.社内ルール
オフィスや会社で使用しているツールの使用方法や、経費精算の仕方、人事評価についてなど様々なルールを学びます。

そんな基本的なところからやるの?と思う方もいるかもしれませんが、意外と実際にやってみると知らなかったことや誤って理解していることもあり、最初に習っておいて良かった!と新卒社員からも好評でした。

社内だけではなく近くのレンタルスペースで研修をすることも

2nd Training:各部署の役割理解と体験研修


次に各部署での研修です。
2-3日ずつ順番に各部署をまわり、それぞれの部署の役割や実際の業務についてのレクチャーを受けます。
新卒社員の希望職種は、ディレクターやデザイナー、モーショングラフィックなど職種はバラバラですが、制作工程の全体を把握するために、全部署をまわり体験的に学びました。


①プロデューサー研修
見積作成やツールでの案件登録、リサーチや企画立案のワークショップを行い、プロデューサー業務の一連の流れを体験しました。

②ディレクター研修
WEBサイトの特性やスケジュール管理、要件定義やカスタマージャーニーなどディレクターの役割についてのレクチャーを受けます。
その後は、XDを使い、実際にワイヤーフレームの作成を行いました。

③デザイナー研修
デザイナーチームの役割や、カラーやフォントなどの基本的なWEBデザインの知識を座学で学びます。そして、ディレクター研修で作成したワイヤーフレームを実際のデザインに落としていく業務を体験します。

④エンジニア研修
フロントエンドとバックエンドの紹介や、ハンズオン研修を実施。簡単な実装まで行いました。


こうして約2週間をかけて各部署をまわり、想像だけではなく、実際に手を動かすことで各職種への理解を深めました。
XDでの作業やデザイン作成など、初めて使用するツールも多かったようですが、それぞれが教えあいながら進めることで、より同期同士が打ち解けるきっかけにもなったようです。

3rd Training:インプット→アウトプット


ここからは、役員が講師となりメソッドを学んだ後に、フィールドワークや課題に取り組みます

【メソッド】
・クリエイティブアイディアの作り方
・アカウンタビリティとプレゼンテーション
・リサーチ、アカウントプランニング
・会食時の対応(座学のあと実際に会食にも行きました!)

研修は最終ステップ1つ目の個人課題へ


新卒社員に提示した個人課題発表シート

課題は3日間でそれぞれ取り組みます。
これまで一緒に学んできた同期たちに負けたくないという思いから、黙々と作業を進める時間もあれば、お互いのアイディアや進捗を共有するためにMTGをセットしたりと自発的に行動している姿が印象的でした。

個人課題の発表は下記の項目でお互いが採点をします。
みんながつけた点数を平均化し、自分の足りない点や評価された点を見て次の最終課題に臨みます。

個人課題の評価項目
同期でお互いに評価をします

最後のグループ課題

課題としてRFPを提示され、そちらを2週間で同期全員で取り組みます。

課題は、今注目の集まる業界における、とある企業の売上高を伸ばすための施策提案でした。
施策の検討にあたり、マーケットや競合の分析、ペルソナ設定やターゲットに向けたプロモーションアイディアをまとめてもらいました。

迎えた研修修了セレモニー

研修修了セレモニーではグループワークの発表、入社初日に発表された研修の書籍交換、最後に配属発表が行われました。

グループワーク発表

当日ギリギリまで資料のアップデートや作成したWEBサイトのデザイン修正、プレゼンの練習を繰り返し、これまでに無い緊張を感じているようでした。

発表はそれぞれ担当したパートを話します

プレゼンを受け、クライアント役の役員メンバーからの質問やフィードバックが行われました。
2週間という短い時間での実施だったこともあり、悔しさが残る結果だったようですが、グループで制作をすることや、クライアントの課題を解決をする提案の難しさを実感したようです。

初日とはまったく違う顔つきの新卒社員を見て、採用担当の私は思わずウルっとしてしまいました…!


続いて書籍交換の研修です。
この書籍交換は研修の一環のため、ただ自分の好きな本をプレゼントするのではなく、贈る相手のことを知り、なぜその本をセレクトしたのかという理由を語ってもらいました。書籍を贈るにあたり、まずは相手のことを知ることが重要。この2か月間、ランチに誘って話してみたり、インタビューをしたりと各々が考える手段でコミュニケーションを取っている様子が見られました。
それぞれ選んでもらった本とその理由を発表してもらったので一部抜粋してご紹介します。

研修期間で「人の話を聞き、その人を深く理解できる」という長所があると感じました。そこを伸ばし、さらに自分の思っていることをもっと周りに伝えてほしいと思いこの本を選びました。
日頃から「人の話を聞くのが好き」と話しているのが印象的でした。その話を通して、得意なところも苦手なところも、考え方の癖も、一緒になって知ろうとしてくれたのがすごく嬉しかったです。
でも、相手や環境に合わせて自分の立場を決めているところがあって、私と話す時も聞き役に回ってもらっていることが多いなと思うので、もっとあなたの考えていることも知りたいし、発信してほしいです!

最初はデザイナーであるAさんにデザイン書を贈ろうと思ったのですが、それは先輩から紹介してもらったほうがためになると思い、Aさんの人となりを知ったうえでこの本を選びました。
私から見たAさんは、「人の感情」を特に大事にしています。
研修の中で、人のネガティブな感情や、そういった状態の相手に対する接し方などについてすごく考えられているように見えました。
この本はとても短い内容で2、3分ほどで読み終わりますが、終わり方が見る人によって印象の大きく変わる内容のため、改めて人の感情について考えさせられる本だと思います。
この本を通し、人の感情の理解をより深めるきっかけになれば幸いです。
また、少し三日坊主な点もあると直接聞いていたので(笑)読みやすさの面からも適していると思います!最後まで読んでね!

『改訂新版・人間性の心理学』A・H・マズロー著 小口忠彦訳

Hさんは「相手を小っ恥ずかしくなるくらい、嬉しいことを素で褒めてくれる人」だと思いました。
しかし、何度かインタビューをしていくと、人や周りをよく見ている分、自分のことはお座なりになる傾向があるのかもしれないと思いました。そのため、このままでは追い込まれても、周りに助けを求められなくなってしまうんじゃないか!と課題感を持ちました。
この本を読むことで、自分の気持ちを俯瞰的に捉えたり、ますます他者の観察を研ぎ澄まし、自分のキャパを理解し、自然と周りに助けを求められるようになって欲しいという気持ちを込めてこの本を贈ります。

物事についてよく考えることを楽しめる性格をしていると感じたため、
「こうしなさい」と語りかける本より、「こうしたら?」と語りかけるような、自分でその意味や工夫を見出す余地のある本が良いと考えました。
そこで、私の知る限りで最も「押し付けがましくない自己啓発本」夢をかなえるゾウをお贈りします。
夢をかなえるゾウは、悩みを抱えた主人公が「ガネーシャ」のだす課題へ毎日取り組んでいくことで壁を乗り越えていく物語です。中でも0巻は「夢が見つからない」という悩みを抱えた主人公が「本当の夢」を探す物語になっています。
この本で夢について想像を膨らませて、前進していただけると嬉しいです。

「ちゃんと自分の意見を伝えるようになりたい」と話していたので、考えを言語化したいなら、思考の基本や考え方についてまず知ることから始めたほうが良いのではないかと思いこの本を選びました。
また長文が苦手と言っていたので、イラストや写真が多い本にしました。

一緒に研修や課題に取り組んだ仲間へ熱いメッセージと本をプレゼントする中で、研修時の色んなことを思い出し、つい気持ちがあふれて涙するも…!(私も思わず涙腺が…)


最後に配属先発表がありました。
研修のお疲れ様会では、早速、配属先の先輩やメンターとの交流をして無事研修期間が終了となりました。

研修お疲れ様でした!

以上が約2ヵ月間の新卒研修です。
研修を終えたある新卒社員が、研修を受けたことで今まで見ていた景色や広告がまったく違うものに見えて楽しくなった!と言ってくれたのが、とても印象的でした。

今回紹介した研修プログラムは、今年初めて実施しましたが、来年以降もブラッシュアップしていきます。
今後は新卒入社だけでなく、中途入社や既存社員向けの内容も見直し、社内の研修制度を充実させていきます。

ナディアは新卒採用、中途採用どちらも行っておりますので、今回の記事を読んで少しでも興味をお持ちいただけた方はぜひ下記よりチェックしてみてくださいね。

ボリューム満点でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました!


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