見出し画像

バリスタからWebデザイナーになった私が入社1年で経験したリアル

こんにちは。ナディアのデザイナーKです。
ナディアに入社してから1年が経ちました。
友人に転職したことを話すと
「え!デザイナー!?」
「ちゃんと仕事できてるの!?」
「リモート?!」
といろいろな反応がありました。
驚くのも無理ありません。私は以前カフェで接客業をしており、デザイナーは全くの未経験だからです!
この記事では、1年目で経験したことや、ギャップや驚き、感じたこと、いまだからこそ書けることを中心に振り返ってみます。


フィードバックの嵐で自信を失う日々

入社してすぐに在宅勤務で、オンラインでのコミュニケーションがメインでした。 Slack、backlog、GoogleMeetなど誰がどこにいてもすぐにフィードバックができる環境はリモートの良さだなと感じました。
一方で、私は特にテキストコミュニケーションで仕事を進めていく経験がなかったので、はじめはこの文化に慣れるのが大変でした。
制作会社のオペレーションに慣れてきたかと思えばフィードバックに落ち込む日々が始まります。
前職ではクレーム対応を毎日のようにしていたので、なぜ元気でいられたのか不思議になり、過去の経験を振り返ります。

そこで私は、顔を合わせたコミュニケーションが意外と向いていたんだと気づきます。(めちゃめちゃお客様に怒られても対面の方がまだ耐えられる)
そばに仲間がいてすぐ話せる環境もリフレッシュできる要因だったようです。
ふと、そういえば10年前もこんな感じで毎日落ち込んでたかも!と新人時代の奮闘時期を思い出します。

私を未経験でありながらも、ポテンシャル採用してくれた上司のためにも、落ち込んでいる場合ではありませんでした。

デザイナーの共感力

入社して半年たった頃、デザイナー部署でコミュニケーション創出を目的とした1on1の機会がありました。
私は札幌を拠点としているので、東京のメンバーとはほぼ全員初めましての状態で「この人こんな話し方なのか〜!」というところから知っていきました。
拠点を跨いでデザイナー全員と話すのは初めてだったのですが、まず制作会社でも1on1あるんだ!と驚きました。(前職では毎週のように1on1を行なっていた)
ある先輩デザイナーに「最近、がんばっているね!」と言われたので、ぽろっと「いや〜怒られてばっかりです」と話すと 「デザイナーはフィードバックされる生き物だよ!大丈夫みんな経験してる!」と思いがけず励ましのお言葉をいただきます。
私だけじゃないのか!と知ってすこし心が軽くなり、じゃあもうすこしがんばろうと思い続けて今に至ります。
デザイナーのみんなはこうやって日頃からクライアントに寄り添って共感して信頼を獲得しているんだろうなと思った出来事です。

デザイナーはよく喋る

1on1の話をもうすこし書きます。
いきなり1on1と言われて困らないようにと、チーフ陣があらかじめ簡単なルールを設けてくれています。
・週2回30分
・カメラはonにする
・お互いのnadia profile(※1)を見る
・お互いのMBTI(※2)について
(※1 nadia profileとは、社内向けのプロフィールブックです。顔写真、簡単な経歴や実績などが公開されています。)
(※2 MBTIとはユングのタイプ論をもとにした、世界45カ国以上で活用されている国際規格に基づいた性格検査です。出典:一般社団法人日本MBTI法人)

メンバーの事前準備としては全員MBTI診断を行い、チーフ陣がとりまとめ、みんなの相性が1〜5で数値化されて図になってました(これがおもしろい!)
何を話してもOKで、お互いのことを知るきっかけづくりの第一歩としてフランクに話す場を設けてくださいました。
ほぼ初めましての状態で緊張しましたが、30分があっという間です。
私は、「MBTI当たってますか?!」と聞いたり、プロフィールに書いてあることを聞かれたり、話題は尽きず、いろいろと話せてとても楽しかったです!
東京のデザイナーはみんな尖がっているのかと思ってましたが、全然そんなことはなく、全員優しかったです。
1on1がきっかけでひとり一人の解像度があがり、コミュニケーションが気軽にとりやすくなりました。
今も入社してきたデザイナーとは全員1on1があるので毎回楽しみにしています。

デザイナーの表現力は多彩

入社する前、Webデザイナーは一人で黙々と作業するイメージでしたが、想像よりも人と話す機会が多いというのが驚きでした。
私たちデザイナーはデザインで課題解決をしていきますが、お客様に納得していただくクリエイティブを納品するまでにはデザインの説明が欠かせません。
私の入社時はというと「えっと〜〜〜〜〜〜(なんて言えばいいのか!)」と全く言葉が出てきません。
デザインチェックしてもらう上司にすら、自分の作成したデザインを説明できないので、当然ディレクターに提出できません。

前職は接客業だったのだから喋るの得意でしょ?と言われることがありますが、表現力の引き出しが違うなと感じています。
接客の場合、商品はすでにそこにあり、その物に対する説明やベネフィットをわかりやすくお伝えするスキルが求められますが、デザインには正解がありません。
自分の生み出したものに対して「このデザインはお客様にとってこのように役立ちます」という理由を説明できないと、ビジネスとして前に進んでいかない世界だと知りました。
提案デザインをたくさん担当された先輩社員の言葉を聞くと、ロジカルに説明するときもあれば、感覚の部分は情緒的な表現を用いたり、とにかく言語化が上手だと思いました。
デザインと同じくらい言語化スキルは重要だと知ったので、私も表現力を磨いていきたいと思います。

フィードバックの連続

より良いクリエイティブをつくるためにフィードバックは欠かせません。
前職では教育係として毎日毎時間フィードバックしてきたので、畑は違えどフィードバックする側の大変さもわかっているつもりです。
今は、社内フィードバックを受ける際に、だめだった・・・と必要以上に落ち込むのは、相手に失礼だと思い「ありがとうございます!」と素直に受け止めています。
フィードバック後のデザインは、自分で見ても、わ〜良くなった〜!となるので、毎回感動してしまいます。
上司や先輩社員はいつも貴重な時間を割いて私のデザインを見てくださり、ありがたい限りです。
これからは出社が増え、部署の垣根を超えてリアルでの交流が盛んになりそうなので、気軽にいろんな人からフィードバックをもらえる機会が増えそうで楽しみです。
信頼できる仲間の助言に感謝の心を忘れずに、これからもたくさんのフィードバックを受け止めて成長したいと思います。

新たな経験には不安もあるけれど

私は30代で異業種に転職し、ポテンシャル採用ということもあり、年収は下がりました!
これから未経験の職に転職しようと考えている方にとって、年収が下がることは不安ですよね、わかります。
しかし、挑戦し、環境を変え、自分のパフォーマンスを高めて正当な評価をもらえる会社選びをするのであれば、大きな問題ではないと私は思います。
私はナディアに来て、新しい仲間も増え、活躍の場をつくってもらい、新たな居場所を見つけました。

新たな経験は業務以外の日常でも感じることができます。
例えば、映画館でホラー映画の予告を見ていても、冷静に「このフォントはこれだ!」と思ったり、友人がスマホ操作で誤タップしてるの見て「これはUIが悪い、ごめんね」と思ったりします。

まだまだ学ぶことばかりの日々ですが、私はこの転職により、これからもきっと新しい視点を見つけ、人生を豊かにしていけると思っています。

未経験の職に転職を考えている方にとって、私の経験がn=1として参考になれば幸いです。
転職活動中の方も、これから転職活動を始める方も、すべてのWebデザイナーになりたい方を応援しています!!!

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?