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Cannes Lions 2018 Creative E-commerce部門 GRAND-PRIX

みなさん、こんにちは!XPGの伊藤です。

最近また投稿が増えているナディアのnote。

私が初めて各記事は、どんな題材が良いのかと考えている中で
2020年より私が毎週実施しているカンヌライオンズのデコンストラクションを、よりみなさんにわかりやすく伝わる内容でお届けしようと思います。

※ちなみに、デコンストラクションとは何ぞやと思われた方のために。
 よろしければこちらをご一読していただければ理解が深まると思います。
https://note.com/nadia10_100/n/nb31bc7433653


今回の広告事例の題材はこちら!


広告事例

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【受賞歴】
 Cannes Lions 2018
 Creative E-commerce部門 Grand prix

【Company】
 Microsoft

【Title】
 Xbox Design Lab Originals : The Fanchise Model

【YouTube】
 https://www.youtube.com/watch?v=0FPHVvGl9w4

【概要】

Xboxはマイクロソフトのコンピュータゲームのブランドであり、コントローラーのデザインをカスタムできるサービスが存在している。しかし、カスタムできることから通常の価格よりも50%程度高くなり、売行きが良くなかった。
そこでXboxは、自分の作ったデザインをユーザー自身が販売でき、売れたらフィーが入るビジネスモデルに変更した。

このビジネスモデルをきっかけにユーザーは自分がデザインしたコントローラーで収入を増やそうと、積極的にYouTubeなどのSNS上で積極的に宣伝・販売してくれ、デザインもさまざまなモチーフや思想によって作られたコントローラーが登場し、販売者の中には1000 ドル以上稼ぐ強者も現れ、コントローラーの売上げは3.5 倍になった。

Xboxは、何もせずとも認知拡大と売上を上げることに成功した。


【背景】
Xboxのコントローラーをカスタマイズして、自分だけの世界で楽しむことができても、わざわざ高くなるようなコントローラーを手に入れたいと思う人は少なかった。そもそもカスタマイズすること自体が心理的ハードルとなり行動までに至らなかったのではないか。

【目的】
Xboxのカスタマイズコントローラーの販売数を伸ばして売上を拡大させる

【目標】
Xboxのソーシャルコマースを活用した、新しい販売経路の開拓
 ┗消費者自身を起業家に変えて、販売活動をしてもらう

【CORE IDEA】
既存のビジネスモデルに囚われず、構造を変革する勇気
 ┗ユーザーが商品をカスタマイズしたり、自分なりの組み合わせで販売でき、かつインセンティブが入るプラットフォームを作ることで、販売促進を狙う

【効果】
 売上
  ┗350%増加

 デザインした人
  ┗サイト訪問者の41%の人がコントローラーをデザインした

 平均獲得額
  ┗95.24ドル

 トップ獲得者の獲得額
  ┗1131ドル

【取り入れたい手法】
・カスタマイズという機能を利活用して、ユーザーにカスタマイズさせて販売させるというアイディアは、ユーザー自身が積極的にSNSで販売してくれるようになるため広告費用を抑えることに成功したこと
・ユーザーがコントローラーをカスタマイズして販売することでブランドイメージが下がることを恐れなかったこと
・販売できる機能を作ってしまう行動力と資金力
・自分のためにカスタマイズすることで購入価格が高いとなると購入しないが、あるテーマに沿って誰かが作ったデザインだということが消費者に伝われば購入したくなるという心理を利用していること

【感想】

既存のビジネスモデルにちょっとしたテコ入れをするだけで、これだけ売上にインパクトを与えることができることにとても驚きました。また、他力本願に振り切ってしまっている点も面白いポイントだと感じています。(理由としては売上に苦戦し予算がない中で、より効率的に売上を上げるようにするためにユーザーを利用するしかなったというところがありますがw)

個人的にこういったちょっとしたテコ入れのアイデア探しをするために、Twitterの面白そうなトピックトレンドをフォローして、最新トレンドを追えるようにしています。
現状は読む専門になってしまっているので見るだけではなく、いかに次の企画に活かしていけるようになるのかを自問自答しアウトプットできるようになるかが重要だと感じました。

最後に

ナディアでは、このように面白い企画を交えたご提案を行い、たくさんのクリエイティブを世に送り出しております!
サイト制作や企画でお困りごとがございましたら、ぜひ一度弊社にご相談していただければご支援をさせていただきます。

お問い合わせ先
https://nadia.bz/

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