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センスという言葉だけでは片付けられない、ビジネスにおける「観察力」が気になる

こんにちは、ナディアのPM 竹田です。
いつの間にかナディア在籍10年に近づこうとしており、社会人歴は15年以上になってきてしまいました…
そんな私が最近気になるワード、それが「観察力」です。
業界歴、社会人歴などに問わず、きっと仕事を進める上でメリットになるであろう「観察力」について、 自分の中での整理と、自分なりに言語化してみたいという意味も込めて投稿します。


センスや経験値だけでは片付けられない「観察力」が気になる

どんな仕事でも役割でも、誰かと一緒に仕事をする際に「あの人、あの作業がとてもスムーズですごいな」とか「あの人、あの話し方はとてもわかりやすかったな」など、仕事に関わる自分以外の人のアウトプットやその過程に対して、プラスな感情をこっそり抱くこと、ありますよね?
その感情について、日々の業務に追われていると「経験値が違うから…」「センスがいいから…」という言葉でまとめてしまうことも多いのでは。
確かに、その人の経験値や素養に影響されるものもあるとは思うのですが、そればかりではないと思っています。

だいぶ昔の話になりますが、私自身、新卒で入社した会社でOJTを受けている際「先輩のいいところは盗んでいってね!」「やり方は真似してみて!」とよく言われました。
当時は深く考えもせず、元気よく「はい!」答えていたものの、人の真似をしていいのだろうかと少なからず思った記憶があります。
しかし、その後、この教えを守り、良いと思ったことを自分の作業に取り入れたことで、作業がしやすくなったり、他の人から「わかりやすいね!」と言ってもらえることが多くありました。

また、直近は業務で人材育成に携わっていますが、自分の経験を元に、ナディアに新たに入社したメンバーに「他の人のやり方を真似してみて!」と伝えた結果、そのメンバーの作業がとてもわかりやすくなったという、自分以外の人の経験で感じることもありました。

これらの経験から、ビジネスにおける「観察力」と、その力はセンスだけではなく習慣化することで身につけられることも多いのかもしれないという、ふんわりとした思考に辿り着き、今回の記事に至りました。

真似をするだけじゃ終わらない、ビジネスにおける「観察力」とは

ビジネスにおける「観察力」についてはネット記事が多数出ていますので、ご参照ください。

結構難しく書かれていますが、まとめると
『観察力とは、良いものを良いと積極的に気づいて、自分ごととして取り入れてアクションできる力』 という感じでしょうか。

ビジネスにおける観察力は、ただ単純に観察する力のことではなく、 それを気づきとして捉えて、自分の作業や思考に取り入れ、より良いアクションにしていくところまで含めて「観察力」と呼ぶのだと理解しています。

実例で説明する観察力のメリットと応用

ナディア社内のよくある例をお伝えします。

①テキストでのコミュニケーション
ナディア社内ではSlackを基本のコミュニケーションツールとして使用しています。メンションの付け方にルールはあるものの、その他の細かいルールはなく、各個人に使い方は任されています。
例えば、ちょっと長文で、プロジェクトの大事なお知らせをしたい時、ただ文章を送信するだけだと、読みづらかったり、重要な部分が伝わらなかったりすると思います。
そんな時、あるディレクターAさんは下記のような工夫をして連絡をしていました。

・Slackではあるが件名を付けて目立たせ、件名で結論が伝わる書き方をしている
・文中はリスト表示、囲みなどを使い、強弱を付けて読み進めやすくしている

メールなどでは、注意する点ではありますが、チャットでのコミュニケーションは見落としがちですよね。
装飾の仕方さえわかれば、どなたでも工夫できる部分と思いますが、その姿勢を積極的に見せてくれているAさんのコミュニケーション方法は、自分も実践していきたいと思いました。

参考:

②情報の可視化
ナディアには様々な職種のメンバーがプロジェクトごとにチームとなり業務を遂行しています。
毎回同じメンバーとは限らず、中には新たに始まるプロジェクトで「はじめまして!」となるメンバーがいることも少なくありません。
はじめてのメンバーとは共通認識を持てる情報が少ないため「前やったあのプロジェクトのときのさ…」「あの時作ってくれたデザインみたいに…」といった会話ができませんよね。
プロジェクトの詳細やこれからの作業について、仕様書などのテキスト情報だけでは伝わりづらいことも多く、プロジェクトメンバー全員が共通認識を完全に持てるまでには、時間がかかる場合もあります。
そんな時、あるプロジェクトマネージャーBさんが下記のような工夫をしていました。

・テキスト情報に加えて、フローチャートや概念図など、簡単な絵にした資料を作成
・ミーティング時に、口頭での説明に加えて図を使いながら説明し、ミーティング以降も図を使いながらプロジェクトを進行していた

使用する図はとてもシンプルなもので、あまり時間をかけることなく、メンバーが共通認識を持てるよう工夫をしながらプロジェクトを進行していました。その様子を見て、私も同じような進め方をしたいと思いました。

参考:

モノにするために便利なツール

ここまで、実例をお伝えしながらビジネスにおける観察力のお話を進めてきましたが、観察してもすぐに忘れてしまいそうという方も多いかと思います。
そういった際は、取り急ぎパッと自分用のメモとして、気づいたことを残しておくだけでも、観察力を養う第一歩にはなると思っており、観察力をモノにするための「自分だけがわかればいいメモを残していけるツール」をご紹介したいと思います。

①Slack、LINEなど、チャットツールの「ひとりグループ」
チャットツール内に自分しかいないグループを作り、そこにリンクやスクショを投稿していく方法です。
Slackは業務でお使いの方も多いと思いますが、わざわざ別のツールなどに保存しなくても、この自分だけChannelに投稿さえしておけば、後から見返すことができます。
また、LINEの「自分だけグループ」も同様です。移動中やプラベートな時間の場合はLINEだと手軽に残しておけるかもしれないですね。

②スクショツール「gyazo」

スクショツールは星の数ほどあり、皆さんもお好みのものがあるかと思いますが、私はgyazoをよく使います。
何と言ってもパッとスクショが撮れること、そのスクショをサッとURLで共有できることが、自分用の記録術として最適だと思っています。

最後に

おそらく「観察力」を改めて考える機会はそう多くなく、自然とできている人も多いのかと思います。
この記事を読んで「あ、できているわ!」と思った方は、改めて考えてもらい、ぜひその習慣を続けていってください。
「なるほど、そういうことか」と思った方は、ぜひこれを機会にご自身の「観察力」を活用していただけたら嬉しいです。

今回こうして「観察力」について自分なりに言語化してみたことで、その力の重要性を改めて感じたと同時に、年齢や経歴に関係なく、いつまでも気づきを得てより良い仕事をしていける姿勢を持ち続けたいと思いました。
その結果としての「観察してもらえる」アクション、アウトプットを目指していきたいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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