何者でもないワタシ
来年還暦である。
自分ではまだ40代位の感覚だが、確実にその日は迫っている。
60歳はなんとなく人生のひと区切りという感覚で、
現役生活から引退というイメージがある。
60歳を前にして、
はて、ワタシの人生、何か成しとげたかな?
と、自分に問いかけることが多くなった。
人生の先輩にこの話をすると、
60歳なんてまだまだこれからいくらでも何かを始められるよ
と、言われた。
そういうものなのか?
いやいや、ワタシは今までの人生の中の実績の無さが、モヤモヤするのですよ。
同級生の中には、大きな企業でえらい人になっていたり、
有名な人になっていたり、
スゲー人がたくさんいて、
ちょっとうらやましくもあり、
妬ましくもある。
そもそも、
勉強が嫌いだから
早く家から出て結婚したいから
と、短大を選択した自分がいけないのはわかっているのだけど。
結婚して、何かから開放され、
心が自由になったワタシは、
何者にでもなれる可能性はあったのではないかと、
今頃しきりに後悔している。
結婚して、子供を産んで育てあげたことも立派なことよ、
心の中のワタシが言う。
誰のせいでもないが、ワタシが思う成功している人は
お子さんもとても立派におなりだ。
だから、やっぱりそれは大した実績ではない、と思う。
着付けができるじゃない!と娘が言う。
うーん、自分なりには極めたけど、有名な着付け師でもなければ、賞を取るような実績もないし、ネット上に顔を出したくないから、インスタグラマーやらユーチューバーの有名着付け師にもなれなかった。
やっぱり着付けでも大したことはない。
上手い人はいくらでもいる。
たぶん、子どものとき、
裕福ではなかったから、
いまだにまだお金持ちになりたいと思っているのかな。
成功=お金持ち
って、思ってるのかも。
夫のおかげで不自由ない暮らしができているけど、
パパっと海外旅行に行ったり、
壊れてないのに最新家電に買い換えたりするほどの
余裕はない。
いわゆる庶民からは出ていない。
あー、やっぱりお金持ちになりたかったのかな、ワタシ。
(自力でなんとかせー!と言われそう)
いったい何をどうすれば、
何者でもないワタシは、
なにかになれるのかな?
とりあえず、年末ジャンボでも買う?
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