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【読書コラム】まとめ

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読書コラムまとめ
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#読書

【読書コラム】発展していく未来に自分の居場所を見出せないから、過去に希望を求め始…

 タイトルに惹かれて本を買うことが多い。最近だと、Xのタイムラインに流れてきた木澤佐登志…

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【読書コラム】ラスト1行が衝撃過ぎて、思わず「あっ!」と声が漏れてしまった「忘れ…

 今度、日本の自然主義文学について話す機会があるので、いろいろと代表的な作品を読み込んで…

綾野つづみ
12日前
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【読書コラム】沖縄の戦争と戦後を21歳が膨大な知識でポップに描く意欲作! - 『月ぬ…

 大学時代の友だちとやっている恒例のzoom読書会が今月もあった。課題図書は豊永浩平さんの『…

綾野つづみ
3週間前
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【読書コラム】矛盾しているようなタイトルって魅力的 - 『平熱のまま、この世界に熱…

 普段、本を買うときって、好きなシリーズだったり、好きな著者だったり、話題になっているか…

綾野つづみ
1か月前
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【読書コラム】子ども向けと侮るなかれ! 本格ミステリーの面白さが見事に詰まった最…

 読書感想文の書き方について教えたとき、子どもたちから面白いと紹介してもらった本が気にな…

綾野つづみ
1か月前
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【読書コラム】この人生では読み切れないと思っていた『戦争と平和』をついに読み切っ…

 高校生の頃、授業を聞くのが退屈過ぎて、いつも電子辞書ばかり見ていた。スマホが普及する前…

綾野つづみ
1か月前
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【読書コラム】わたしは肉を食べているけれど、功利主義の立場から動物の権利を認めたとき、ヴィーガンに至る理由はよくわかる - 『動物の解放』ピーター・シンガー(著), 戸田清(訳)

 死ぬまでに読んでおかなきゃいけない本がいくつもある。時間がなかったり、気力がなかったり、都度都度、自らに言い訳をして、後回しにしているけれど、一応、積読で見える場所に置いている。逆説的に、これを読むまでは死ぬわけにいかないと忘れないためなのかもしれない。  ピーター・シンガーの『動物の解放』もその一冊。けっこう前に購入したまま、なかなか読めていなかった。  なにせ、でかいし、分厚いし、たぶん難しいのだろうと想像されて、手をつける勇気が湧かなかった。こういう専門書の種とし

【読書コラム】誰も自分が差別をしているとは思っていないから - 『差別はたいてい悪…

 差別がいけないことであるとみんな知っている。なのに差別がなくならないのはなぜなのだろう…

綾野つづみ
2か月前
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【読書コラム】愛し愛され、憎み憎まれ、いろいろあって日本人は犬と一緒に生きてきた…

 最近、ずっと人間と動物の関係について考えている。  もともとは日本の社会福祉のあり方を…

綾野つづみ
2か月前
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【読書コラム】なぜか娘を愛せない! 毒親ドラマのパイオニアにいまさらハマり、原作…

 資料作りをするときなど、音がないと寂しいので、Amazonプライムで適当にアニメやドラマを流…

綾野つづみ
2か月前
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【読書コラム】自分が犯人だったらと考えるだけで世界は違って見えてくる - 『子ども…

 SNSで『子どもは「この場所」で襲われる』という本がバズっていた。こういうとき、電子書籍…

綾野つづみ
2か月前
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【読書コラム】パパ活の匂い漂う年の差婚 - 『小林一茶 時代を詠んだ俳諧師』青木美智…

 最近、日本人と生き物の関係について調べている。先日は徳川綱吉の生類憐れみの令が本当に目…

綾野つづみ
2か月前
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【読書コラム】だからわたしは働いているとき本が読めなかったのか! - 『なぜ働いて…

 各所で話題になりまくっている『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読んだ。  こん…

綾野つづみ
2か月前
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【読書コラム】創作に必要なのは「えいやっ」という諦めである。こだわっていたら、永遠に作品が完成しないぞ。「これでいいのだ」とバカになろう! - 『センスの哲学』千葉雅也(著)

 電車には本の広告がよく貼ってある。大抵は自己啓発本だったり、ビジネス書だったり、占いだったり、向上心ゼロなわたしには眩しい言葉が並びがち。キラキラしてからなぁと他人事として眺めている。  でも、この前、珍しく気になる宣伝を見つけた。千葉雅也さんの『センスの哲学』というやつで、キャッチコピーがいい感じに脱力していた。  効用について、断言していないのがよかった。それなら、ちょっと、読んでみようかなぁって気になった。まんまと作中にハマっている自覚はあったが、騙されているわけ