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#読書
【読書コラム】わたしは肉を食べているけれど、功利主義の立場から動物の権利を認めたとき、ヴィーガンに至る理由はよくわかる - 『動物の解放』ピーター・シンガー(著), 戸田清(訳)
死ぬまでに読んでおかなきゃいけない本がいくつもある。時間がなかったり、気力がなかったり、都度都度、自らに言い訳をして、後回しにしているけれど、一応、積読で見える場所に置いている。逆説的に、これを読むまでは死ぬわけにいかないと忘れないためなのかもしれない。 ピーター・シンガーの『動物の解放』もその一冊。けっこう前に購入したまま、なかなか読めていなかった。 なにせ、でかいし、分厚いし、たぶん難しいのだろうと想像されて、手をつける勇気が湧かなかった。こういう専門書の種とし
【読書コラム】創作に必要なのは「えいやっ」という諦めである。こだわっていたら、永遠に作品が完成しないぞ。「これでいいのだ」とバカになろう! - 『センスの哲学』千葉雅也(著)
電車には本の広告がよく貼ってある。大抵は自己啓発本だったり、ビジネス書だったり、占いだったり、向上心ゼロなわたしには眩しい言葉が並びがち。キラキラしてからなぁと他人事として眺めている。 でも、この前、珍しく気になる宣伝を見つけた。千葉雅也さんの『センスの哲学』というやつで、キャッチコピーがいい感じに脱力していた。 効用について、断言していないのがよかった。それなら、ちょっと、読んでみようかなぁって気になった。まんまと作中にハマっている自覚はあったが、騙されているわけ