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【読書コラム】まとめ

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読書コラムまとめ
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記事一覧

【読書コラム】いじめをする側に誰だってなり得る - 『娘がいじめをしていました』し…

 学校の先生をやっている友だちから凄い本があると教えてもらった。しろやぎ秋吾さんの『娘が…

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【読書コラム】創作に必要なのは「えいやっ」という諦めである。こだわっていたら、永…

 電車には本の広告がよく貼ってある。大抵は自己啓発本だったり、ビジネス書だったり、占いだ…

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【読書コラム】綱吉について調べていたら、ケンペル夫妻の昼ドラどろどろエピソードが…

 最近、仕事の関係で徳川綱吉について調べている。  自分が戌年だったから、生類憐れみの令…

綾野つづみ
11日前
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【読書コラム】誰かのせいにするだけじゃ、問題は解決しない - 『責任の生成ー中動態…

 マシュマロで教えて頂いた國分功一郎先生の熊谷晋一郎先生の対談本『<責任>の生成ー中動態と…

綾野つづみ
2週間前
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【読書コラム】武勇伝が作れない時代に、何者かになりたい若者は空回りするしかないん…

 大学時代の友だちとやっている月一のzoom読書会で小泉綾子さんの『無敵の犬の夜』を読んだ。…

綾野つづみ
3週間前
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【読書コラム】君は世界初のタイムループものを知っているか? - 『愚者の渡しの守り…

 映画もアニメも漫画も、ループものはたいてい面白い。大きな失敗をするも、過去に戻って繰り…

綾野つづみ
3週間前
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【読書コラム】「逃げてもいい」のその先へ - 『非・バランス』魚住直子(著)

 子ども向けの読書会で扱う本を探していると、いい内容なんだけど、ちょっと難しかったり、長かったり、うまいこと扱えない作品が出てくる。  以前、紹介した『トレモスのパン屋』という本もそのひとつだった。  わたしは漫画やゲームが好きな子どもだったので、児童書をあまり読んでこなかった。本が好きになったのは中学生の頃。塾の先生からカフカの『変身』や小林秀雄の『考えるヒント』を勧められ、図書館で借りてみたら抜群に面白く、一気にハマってしまった。  だから、三十歳を過ぎ、いまさらな

【読書コラム】論破の時代を生き抜くための聞く力 - 『まずは「聞く」からはじめよう:…

 YouTubeを見ていたら、PIVOTの動画がおすすめで流れてきた。ディベートのチャンピオンが論破…

綾野つづみ
1か月前
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【読書コラム】紙の本じゃないといけない理由ってなんだろう - 『世界でいちばん透き…

 紙の本と電子書籍、どっちがいいかという話はたびたびされてきた。なんとなく、読書家はこれ…

綾野つづみ
1か月前
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【読書コラム】自分より本や映画に詳しい人を見ると自信をなくしてしまうけど - 『さ…

 うっかり本を借りてしまった。積読が何百冊もあるというのにやってしまった。  案の定、 …

綾野つづみ
1か月前
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【読書コラム】「友だちのノリ」と「闇バイト」が共存している青春のリアリティは100%…

 昨夜、月一のzoom読書会があった。大学時代の友だちとやっているもので、かれこれ、一年以上…

綾野つづみ
1か月前
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【読書コラム】お医者さんが薬だけでなく、地域のサークル活動を紹介することで治る病…

 高齢者に関する研究をしている後輩から、面白い考え方があると『社会的処方: 孤立という病を…

綾野つづみ
1か月前
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【読書コラム】子ども向けの本だけど、仕事ってなんなのか、自己啓発本レベルの発見が…

 小学生向けの読書会をやっている。以前、記したものと同じ活動で、ゆるーく続いている。  …

綾野つづみ
2か月前
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【読書コラム】とどのつまり、文体ってなんなのだ?! プロとアマチュア、男と女、人気のあるなし。その差はいったいどこにある? - 『数字が明かす小説の秘密 スティーヴン・キング、J・K・ローリングからナボコフまで』ベン・ブラット(著),坪野圭介(訳)

 高校生の頃、幸運にも、大江健三郎さんとお話しする機会を得た。最初、有名な小説家ということで、 「大江先生」  と、お声かけしたのだが、「先生はやめてくれ」と言われたことが印象的だった。 「大江さんと呼んでください」  当時、大江さんの初期作品にわたしはハマっていたので、どうしてこんな現実離れした設定を書くことができたのか、いろいろ質問させて頂いた。「そんなむかしの話を聞かれても」と言いつつ、大江さんは現実に経験した出来事がきっかけになっていると丁寧に教えてくれた。