ありのままで親近感を抱く <山内マリコの美術館は一人で行く派展>

山内マリコの美術館は一人で行く派展 著者:山内マリコさん

読書はジャンルを問わず好き!
では絵画と言われれば、なんとなく惹かれるものがあったら観に行くというスタンス。そんな私に「美術館は一人で行く」というキーワードが目に飛び込んできて、これがあれば気軽に行けるかもと手に取りました。

その内容はと言うと、

まず、「TV Bros.(テレビブロス)」に連載されていた123回のコラムをまとめたもので、私にとって馴染みのある長谷川町子美術館から、MoMA(ニューヨーク近代美術館)と、幅と量の多さに驚きます。

次に、山内さんは芸術大学の卒業で美術への情熱が熱く、かつ独自の視点で作品へのツッコミや展示会の客層についてのご意見もあり、美術館という枠にとどまらない感性が溢れ出ているのです。

すべてのコラムを読んだ中で私が共感したのは、資生堂ギャラリーで開かれた「リー・キャト展」。
展示会を訪れた山内さんは目の前にありふれた2シーターのソファを見て、休憩用か作品用かがわからない。なにも読み取れない。という窮地に陥ります。
その状態であせって家に帰り、ネットで検索して改めてみると“すごく良いと感じたとのこと”。

そのことをありのままに書く山内さんに親近感を抱くと同時に、わからないと感じる時もあるんだなとほっとしました。

「新時代 新感覚のやさしいアート入門書」と書いてありますが、"アート旅行のような感覚"で気軽に楽しめると思いますー💕

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