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6月に読んだ本7冊♪<読書メーター登録分>

6月に読んだ本7冊<読書メーター登録分>を掲載します!

特に選んでいるわけではないですが、最近は新刊が多くなっています。
新刊のオススメを紹介しつつ、ほかの本の紹介も楽しみにしていてくださいー😄


■セカンドチャンス 著者:篠田 節子さん


主人公の麻里さんは、母親の介護と親戚付き合いを精一杯努めてきた女性。人生100年時代の半ばになり、水泳を始めることになります。その背中を押してくれるのは長年の友の千尋さん。この千尋さんのサポートがとても大きい!
加えて、周囲の仲間意識が強くみんなで目標に向かいますが、目一杯頑張るということではなく、紆余曲折しながらも進んでいく姿がいいなぁと思います。

■タイムマシンに乗れないぼくたち 著者:寺地 はるなさん



7つの短編のうち、「コードネームは保留」と「口笛」の2作品は、主人公が人と接する中でのモヤモヤがなんとなく抜けていく様子が書かれています。主人公は強い意思があるのではなく、フーフー言いながら過ごす毎日。まわりに苦手な人もいるけれど、その人にも願いや痛みや喜びがあると思うと「そうなのねー」とちょっと受け止めることができるようになっていきます。
寺地さんの作品は、もがいても抜け出す力を見事に表現して後味が清々しい!加えて、ポカリやアクエリヤスのような栄養補給的な面もありますよー

■天国からの宅配便 著者:柊サナカさん



本を読む中で、主人公がどんな風に登場するか予想するのも楽しみの1つです。冒頭からこの人が主人公だ!と感じる本もありますが、脇をかためてから主人公がいよいよ登場という話もあるので気が抜けません(笑)。その点では、本作に「おっ!」するような主人公の登場場面(書き方)があったのでぜひ見つけてください。
今の時代、このような届け物もできるんだなぁと驚くとともに、人の本当の想いはなかなか伝わらない。だからこそ、感じようとする心を持って、育てていきたいものです。

■お探し物は図書室まで 著者:青山美智子さん



青山美智子さんが今回、舞台に選んだのは区のコミュニティハウスにある図書室で司書の小町さんが、レファレンスを受ける人たちに探しもののヒントを授けます。
ただし、ヒントであると気づくのはその人次第でもあるのです。
小説には5人の探し人が登場しますが。人によって進み方が違います。しかし、自分を動かすのはほんの些細な出来事だということを青山ワールドで感じました。

■+1cm IDEA たった1cmの差があなたの心をがらりと変える 著者:キム・ウンジュさん



この本のパラパラめくっただけで目が丸くなった。
絵本?マンガ?雑誌?いや、どれも兼ね揃えている本を超えたおもちゃ箱のような1冊なのである。
ビタミンカラー満載のイラストが全面に広がり、イラストの間違い探し、折り紙の紹介、はたまたイラストを見て自分で文章を創作するページもあったりする。
わたしを手招きしてくれた元気になる1冊。
きっとあなたもとりこになるでしょう!

■風の港 著者:村山早紀さん



タイトルを読むと海辺の話かなと思いますが、表紙のイラストを見ると空港が描かれていてここが舞台であると気がつきます。特に印象に残ったのは、第3話の「夜間飛行」でかつて同級生だった50代女性2人の再会のお話。
現在、老女役もこなしている女優と作家デビューが決まった2人は30年ぶりにばったり空港の書店で顔を合わせます。感情豊かで涙もろい友達をサポートする姿は学生時代のそのままで、2人が過ごした時間と当時の想いは今も変わっていないことに心が温まりました。

■夏の体温 著者:瀬尾 まいこさん



一瞬児童向けの本かなと思いますが、子どもの心理を知るにはぴったりです。1ケ月以上の入院と3日の入院は雲泥の差。
前者である小学3年生の瑛介くんは長き入院生活に我慢の毎日。それでも母親への気遣いがあり、いろいろ考えているということがひしひしと伝わってきます。
やっぱり、うんと小さい子と遊ぶよりも同年代で遊ぶほうが純粋に楽しいと思う節と、子ども同士で互いの病気を思いやる気持ちがせつなさもあり。その中でも楽しみを見つける日常に心が和みました。

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