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小包は“子包み”かもしれません <母親からの小包はなぜこんなダサいのか>

母親からの小包はなぜこんなダサいのか 著者:原田ひ香さん

テーマは母親かと思いきや、“小包”にスポットが当てられている1冊です。

母親から受け取る小包の話がメインでありますが、本当は違うのに母親からと言って荷物を受け取る話、毎年実家に届く昆布を送ってくれる人は誰なのかと探す話も含まれていて、なるほどこのような話もあるのかと膝を打ちました!

「荷物の差出人は隠すことができても、母親の存在は隠すことはできない」と伝えていく流れがありますが、そのことを伝えた本人も娘との関係で複雑な想いを抱えていることが後にわかります。

母親からの荷物が届いて、「こんなの送ってきた」と思う時があるかもしれません。
なかなか母親の気持ちが理解できなくて冷たい態度に接することもあるでしょう。

そんな時にこの1冊を読むと、母親の気持ちがほんのちょっとでも感じ取れるかなと思います。地元の農作物や銘菓、レトルト食品に加えて解熱剤などを送ってくれること。それは当たり前のことではないですよね。

小包は“子包み”と言えるのかもしれません。😉


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