かつて中高生だった私が書いた読書感想文⑥ <夜の出帆>
“現在の私”ではなく、“過去の私”が書いた読書感想文。
かつて私が中高生だったときに読んだ本の第6弾です📕🎀
中高生の時に読んだこの本は、衝撃的でしばらく放心状態になりました。
大人の妖しい雰囲気が感じられ、当時の私は読んで良かったのだろうかと戸惑いながらもノートに書き留めていました。
きっと興奮していたのでしょう。殴り書きで読めない文字がありました。(自分で書いたのに読めないなんて…)
ではご覧くださいー🤗
(ここから ↓ )
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この本は感動して最後は泣いてしまった。渡辺淳一という人はどうしてこんなにも男と女の愛情表現が上手なのだろう。感服してしまった。
ストーリーは、健康社社長の加倉井が親友の望月から、かつての文壇で有名だった能登高明のところにいる日詰聖子を雇って欲しいと依頼される。聖子と高明は19歳離れているが2人は愛し合い、一緒にアパートで暮らしているという。
聖子に会った加倉井は彼女を愛するようになる。聖子も頼もしい加倉井に魅かれて高明に内緒で会うことになる。
聖子の祖母の死。高明は右脚切断で一日中家にこもっている。
そして加倉井の妻の死。
会社でのストライキの聖子の仕事などいろいろなことが書かれているが、聖子は高明への思い(罪悪感?)を抱きながら、加倉井のところに行く。
これはどういう気持ちなのか。
そして、高明を少し煩わしいとも思っていた矢先に高明の最期。
高明は気づいていたのだ。
その上で何も言わずに聖子のことをただ待っていて、小説の中でだけ自分の心を語っていた。
聖子は加倉井にプロポーズをされたがしばらく別れることにし、高明と住んでいたアパートからも離れた。
「聖子はズルい女」と思ったが、人は思いもよらずに別の人を愛することがあるのか。
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本日もご覧いただきまして、ありがとうございます。
書き続ける楽しみを感じています、その想いが伝われば嬉しいです~