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人とのつながりが感じられる本♪【寺地はるなさん編】

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寺地はるなさんの本は、人とのつながりを強く感じられる内容が多いです。私たちは日々、人と出会い、悩み、ぶつかり、傷つくことがあります。そのような時、寺地さんの本は温かく包み込んでく…
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「生きるために必要だった」ことありますか?寺地はるなさんの本

「生きるために必要だった」ことありますか?寺地はるなさんの本

架空の犬と嘘をつく猫 著者:寺地はるなさん

またまた、寺地さんの本のご紹介です!

私はこの著者は素敵だと思うと、次々と同じ著者の作品を読む傾向がありますが今回も寺地さんの本を手に取りました。
ひと言で表すと、さすが寺地さん😊と心が満たされました。

寺地さんの小説に出てくる人物は、様々なタイプがいますが
それぞれの心情や背景がわかりやすく描かれていて、
「この人はどうして・・・」というような

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人に想われるっていいな<水を縫う>

人に想われるっていいな<水を縫う>

水を縫う 著者:寺地はるなさん

「わたしから生まれたとは思えないほどすこやかで、すこやかであるがゆえにほんのすこし無神経な娘。」

娘と孫娘を一定の距離感で見守る祖母のつぶやきは、今まですべてを受け入れてきた感情がふと湧いて出てきたように聞こえ、まるで自分の母親が言っている言葉のようでもある。

高校生の清澄は母のさつ子と祖母の文枝、そして姉の水青の3人で暮らしている。たまに父の全とその友人の黒

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