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依存のメリットとデメリットを考える

こんにちは、心理士のなべたです。

この記事では、僕が参加しているギャンブル依存プログラムのある日の内容をご紹介します。

今回のテーマは、「依存することのメリットとデメリット(認知行動療法)」と「子どもの頃の将来の夢(ミーティング)」です。

依存症を抱える人は自分の体験と照らし合わせてみてください。

そして、依存症と接点のない人は、依存症の世界を知る一つの読み物としてふれていただけたらと思います。


依存のメリットとデメリット

何かに依存するということは、その行動に何かしらの魅力や利益があるから。

つまり、その行動に何のメリットも感じなければ、依存する理由は存在しないわけです。

依存行動の利点と欠点を比較して考えてみると、どちらの影響が大きいかを知ることができます。

ギャンブル依存のグループでは、依存することのメリットとして、

「スリルが味わえる」
「優越感を感じる」
「ストレス解消になる」

と感じている人もいました。

一方で、デメリットとしては、

「借金を負う」
「時間に捉われる」
「毎回満足感を得られない」

といった点があげられました。

ここで重要なのは、ギャンブルによって得られるメリットを他の行動で補えるかどうか。

仮にこのメリットが依存していた行動以外のことで補うことが可能であれば、ギャンブルを続ける必要性は薄らぐからです。

しかし、依存の体験と同じ体験ができる行動は絶対にないです。

そのため、体験を要素ごとに分解し複数の行動で埋め合わせる。

あるいは100%同じ体験とならずとも、20%、40%、60%といった具合にすべてでなくても一部でよいので埋め合わせいくことが大切なのです。

「子どもの頃の夢」を語る

あなたが子どもの頃に抱いていた夢は、今でも覚えていますか?

この機会に当時なりたかった自分を思い返してみましょう。

僕たちのグループでは、子どもの頃の将来の夢を語る人もいれば、はじめから夢を持っていなかった人、子どもの頃から現実と向き合わなければならなかった人などさまざまでした。

子どもの頃の純粋な自分を想像することは行動の基準になります。

行動するかどうか迷ったときに、子どもの頃の自分をイメージしてみましょう。

そのときの自分が今の自分の行動を見たらどう思うかを想像することで、行動を修正したり、迷っている行動を決断する手助けとなります。

何かにつまずいたときは、ぜひこの方法を試してみてください。

まとめ

今回は、「依存することのメリットとデメリット(認知行動療法)」と「子どもの頃の将来の夢(ミーティング)」をお送りしました。

ぜひ、あなたのやめられたくてもやめられないことのメリットやデメリット、子どもの頃の夢について考えるきっかけとして役立ててみてください。


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