自分の欠点に気づいたら直さなきゃいけないのか
こんにちは、心理士のなべたです。
「問題の原因は自分にある」
「欠点に気づいたら直さないと」
自分の心の声は自分の欠点をよくささやいてきます。
その心の声に従って、できるだけ早い段階で解決方法を探した方がいいのだと考える人も多いですよね。
でも本当にそうなのでしょうか?
この記事では、自分の問題を解決するための努力が、問題を生み出してしまう可能性があることを紹介します。
参考にした書籍はこちらです。
「フック」しているものは何か?
私たちの頭の中には、さまざまな考えが浮かび上がります。
例えば、「私は太っている、だから痩せるための努力をしなきゃいけない、それができない自分はダメな人間だ」というような言葉は「フック」になります。
フックとは、あなたの心を釣りあげてしまう考えや感情です。
いうなれば、釣り針のようなものです。
あなたを釣り上げ、たちまち空中に運び上げてしまいます。ジタバタしても逃げられません。
その考えに取り込まれてしまうのです。
フックする言葉や考えはさまざまです。
過去の辛い経験、未来の不安、自己否定、他人への心配など心を囚われの状態にしてしまうものです。
そこに心が囚われてしまうと、目の前に小さな幸せがあったとしても受け入れることができなくなります。
「私は痩せるまで幸せになれない」と思い込んでしまうのです。
自分の価値に沿って行動する
誤解のないように言いますが、ダイエットのための運動や食事制限を否定しているわけではありません。
それがフックになってしまうことが問題なのです。
痩せるための努力があなたを健康にすることもあるでしょう。
一方で、体型がどうあれ健康で、愛される人もいます。
それも事実であるはずなのに、そこに目がいかなくなることを「フックされている」というのです。
フックされてしまうと自分の価値とは違う方向に進んでしまいます。
「太っているから彼に愛されない」と思い込んでいる人は、実は「彼と付き合って楽しい時間を過ごす」ということに価値を見いだしているかもしれません。
それにもかかわらず、痩せることだけに必死になってしまい、心や体を病んでしまったとすれば、それは価値から離れてしまうことになります。
「フック」されていることに気づく
まずは、自分がフックされていることに気づくことが必要です。
そして、フックを外すことです。
「ちょっと待って、私って本当は何を求めていたんだっけ?」と落ち着いて自分自身に問いかけることが大切です。
大事なことは自分を責めることでもヤケになることでもありません。
自分の行動が自分の価値からそれていることに気づくことです。
心の声の内容が「正しいか正しくないか」よりも「これは私の人生にとってプラスになるのか?」と考えることを心がけましょう。
この記事が気に入ったら、スキ、フォローお願いします。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。 この記事が少しでもあなたの役に立てたのなら、ぜひサポートしてください!