『テレビ見ない』と友達に言われたので、テレビの活用法を本気で考えてみる
先日、所帯持ちの友達の家に遊びに行ったときの話。
リビングには、20インチのテレビが1台あるだけだった。
5万円もあれば40インチのテレビを余裕で買えるこの時代に、なぜそんな小さなテレビ1台だけ???
一人暮らしならまだしも、3人家族にしては小さすぎないか???
驚いた私はつい、「テレビ小さくね?」と余計なお世話な一言を発してしまったのだが、返ってきた答えは
「まー、テレビ見ないからなぁ」
というテレビ関係者の自分には、こめかみをぶち抜かれたくらい衝撃的なものでした。
分かってはいたさ!
テレビなんて若者はほとんど見ていない!
正直、自分も見ていない!(おい!)
テレビが置いてあるだけでもありがたいと感じなくては…!
でも、本当にこのままだと、テレビはいらない子になってしまう。
さすれば自分もいらない子になってしまう….
これはまずい!!
ということで、今をときめく若者たちでも『バカとテレビは使いようかも!!!』と思える活用法を模索したいと思う。
1.朝の時間に情報収集する
まず私が個人的にテレビの強みとして感じているのは、朝のニュース・情報番組である。
「ニュースなんてニュースアプリやツイッターで十分!」という人もいると思うが、そこには"スマホを操作する"という動作が必要なのだ。
一方、テレビは朝ご飯を食べたり通勤・通学の支度をしたりしながら情報を得ることができる。
"ながら”で分かりやすく情報を得られるのは、テレビくらいなものではないだろうか。
そもそもニュースなんて知る必要がない!と感じる人もいるだろうが、テレビのトップニュースだけでも目を通すことをオススメしておく。
テレビのトップニュースは新聞の1面記事と同じで、いまテレビ局が最も重要度が高いと感じているニュースを伝えている。
政治、行政、経済などの生きていく上で無駄にはならない教養が身につくのは間違いない。
まあ、この点についてはヤフーニュースのトップ記事を見ていても身につくが…
とりあえず、朝の準備時間をより有効的に活用する手段としてテレビを見るというのは、ありではなかろうか。
2."にわかファン"のスポーツを観戦する
2つ目にして辛くなってきた感じもあるが、やはりテレビの強みとしてスポーツ観戦は欠かせないだろう。
プロ野球やサッカーのリーグ戦はもちろん、オリンピックやワールドカップ、世界陸上、世界卓球など各スポーツの国際大会も生中継で見ることができる。
ただ、熱心な野球・サッカーファンからすると「パ・リーグTV」や「DAZN」の方が優れていると感じる部分もあると思うし、ほかのスポーツも専門のウェブサービスの方が充実しているだろう。
だから”にわかファン”という枕詞を付けたわけだ。
にわかファンの定義はあいまいだが、ここでは「普段から特定の選手やチームを応援しているわけではないが、国際大会などがあれば観戦して日本代表を応援する」という程度の人たちである。
まさに私のことでもあるのだが、こうした人たちにとってはテレビは非常にありがたい存在である。
テレビがなければ、冬季オリンピックでカーリングの魅力に気づくことはなかったし、箱根駅伝や甲子園などで若きスターが奮闘する姿を見て、自分も頑張ろうと奮起することもなかった。何より、伝説が生まれる瞬間を”生”で目にすることができるというのは、とてつもない感動を覚えるものだ。
最近はリアルタイムでテレビが見られなくなったが、勝敗などの情報が手に入りやすい時代だからこそリアルタイムで見る価値が高まった珍しいコンテンツと言えるだろう。
まあ、スポーツに興味がない人からしたら、どうでもよくなってしまうかもしれないが…
とりあえず、国民的な大会が開かれているときは、テレビも有用ではなかろうか。
3.お笑いなど「賞レース」を見る
これも先ほどのスポーツと同様で、リアルタイムでスターが生まれる瞬間を見られるという特別感を味わうことができる。
賞レースは各局が様々なジャンルで特別番組として放送しているケースが多い。
また、スターが生まれるほどの影響力はなくとも、賞レース形式というだけでリアルタイムで見る価値が出てくる。
4.ドキュメンタリーを楽しむ
ドキュメンタリーは、映画にもあるジャンルの一つだが、手軽に高品質なドキュメンタリーを楽しめるメディアはテレビが一番ではなかろうか。
やはりドキュメンタリーは取材や制作に膨大な時間がかかるうえ、社会的な課題を扱うことも多いため、普段からニュースで社会問題を取材しているテレビ局との相性もいい。
ゆえに、高品質な番組が次々と生み出されている特有のジャンルである。
ただ、ドキュメンタリーも民放はTVer、NHKはNHKプラスで見逃し配信しているので、テレビというデバイスが必須かというとそうでもない。
また、近年はNetflixはもちろんアジアンドキュメンタリーズなどのドキュメンタリー映画に特化したプラットフォームも生まれている。
おわりに
正直、辛く厳しい戦いだった。
テレビならではの強みを4つ挙げさせてもらったが、思いつくのに3時間はかかってしまった。
苦しい…苦しすぎる。
だって、ほとんどの番組がTVerで見られるんだもの…
ドラマ・バラエティは見逃し配信で見ればいいし、「アメトーク」など一部の見逃し配信してない人気番組は、どうしても見たけりゃ「TELASA」のような配信プラットフォームがある。
アニメや映画はアマプラ・Netflixに絶対勝てないし、音楽はYoutubeで無料でMVが見られるうえ、流行りの曲もアマゾンミュージックやiTuneのランキングですぐに知ることができる。
正直、ニュースもヤフーニュースやスマートニュースで十分だし、子供向けの教育番組すらもYoutubeでテレ東の「しなぷしゅ」が見放題。
災害時はNHKをつけるという人も多いと思うが、最近はエリアメールで避難情報などが速報されるうえ、ヤフーニュースやNHKニュース防災アプリで最新情報を得ることもできる。
情報番組に関しては、SNSとかYoutubeを見た方が自分の世代や趣向にあった情報を得られるので、いうまでもなく完敗。
あれ…テレビって….
ただ、インターネットが発展しても、テレビ局が数多のコンテンツを提供しているのは間違いないので、前から言われているようにコンテンツ力を高めて、お金を払ってでも見たいと思ってもらわないといけないのでしょうね。
いやー、しっかり考えたおかげで絶ぼ…身が引き締まりました。
これから頑張ります。
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