「良い戦略、悪い戦略」を読む14 ーうねりに乗ることを阻害する3つの慣性とは?ー
仕事帰りの電車の中で
「第14章慣性とエントロピー」の途中まで。第13章で取り上げたダイナミクス(うねり)に乗れない企業は敗北する。その要因が慣性だ。(この記事では三つのうち二つをまとめています。)
1.業務の慣性。規制緩和の荒波が来ているのに未来を予想せず従来の方法に従う。それは慣性である。
2.文化の慣性。技術開発は得意だが製品開発が苦手な企業がある。それが文化として根付いているとどのような改革も全て頓挫する。文化を変えるには荒療治が必要だ。
この本の面白いところは、このどちらの慣性の話にも実際に筆者がコンサルを依頼され筆者の提案が没になった企業の例をあげているところ。なかなかそのような本には出会わない。
もちろん本の内容から想像がつくように、筆者の提案と真逆の方向に(つまりうねりを理解せず慣性に従った)進んだ企業はその後事実上消滅している。生々しい分読み手には伝わる。
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