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川口聖加 / 歌と身体の研究室
2020年5月31日 20:08
声楽を始められたばかりの生徒ですが、大変熱心な方がいます。オンラインレッスンで先日こんな質問をされました。「首に力を入れずに高音域を出すということがよく分かりません。声帯を細く伸ばしていくには輪状甲状筋を収縮させ、甲状軟骨を傾斜させる必要があると書いてありました。首に力を入れずにどうやってこの筋肉を収縮させるのでしょう?何かしらの刺激なしには収縮しないと思うのですが。」気持ちは分かります。
2020年5月29日 22:44
舌はとにかく重要です。のどが絞まった声、つまり声道の一部である咽頭腔が狭くなって適切な空間が保てないときの主な原因のひとつに舌が挙げられます。舌の扱いがスマートに出来るようになると(あるべき場所にいられるようになると)ずいぶんと歌いやすくなります。舌はどこにあればよいのでしょうか?普段の生活では、舌は「スポットポジション(前歯の付け根あたり、上あごの一部)」に吸着していることで、5kg近い頭を
2020年5月25日 23:16
この記事を読んでくださる皆さんは、少なくとも発声や歌、ボイトレについて多少の興味がある方、レッスンなどを受けたことがある方だと思います。複数の先生に習った方は、先生によって言うことが違う(場合によっては逆のことを言われた)と思った経験はないでしょうか?.............................................................声を前に飛ばして
2020年5月28日 23:17
2つ前の「のど(喉)という曖昧な言葉」 という記事を読んだ方には矛盾を感じさせるタイトルですね。そんな方も最後まで読んでみてください。レッスンでは良い声を出すために「フワッと」とか「まるで~のように」といった、非常に感覚的な言葉が使われたりします。他の楽器と違い、声は音を作る場所が身体の内部にあることから、指導者がその場所を生徒に見せてあげることができません。しかも発声に関係する器官のほとんど
2020年5月26日 23:05
皆さんは「のど(喉)」という言葉をどんな時に使いますか?レッスンで良く使われる表現・・・「喉が絞まる」「喉を開ける」この場合の喉とはいったいどこを指すのでしょうか?「のど(喉)」と一口に言っても、解剖学的には口腔、上咽頭、中咽頭、下咽頭、喉頭(声帯を含む)に分かれます。喉の天井部分、鼻の奥も喉であるし、食道と気管に分かれた後も喉と呼ばれてしまう、あまりに広範囲を指す言葉なのです。「