Sommelier みゆき

JSA認定ソムリエエクセレンス。 現在北ドイツの日本食レストランで働いています。 世界…

Sommelier みゆき

JSA認定ソムリエエクセレンス。 現在北ドイツの日本食レストランで働いています。 世界一周したバックパッカーから、帰国後、バイト先のレストランの料理に感動して下戸だけどソムリエに。 ワインと食を通じて感動する世界が広がった経験をもとに、生活を豊かにするヒントをお届けします。

最近の記事

ワインを分かろうとしなくてもいい。

こんにちは。 ソムリエになってから海外移住。 みゆきです。 ワインと食の観点から生活を豊かにするヒントをお届けしています。 ソムリエが言うべきタイトルではないと思いますが、 最近つくづく思うのは ワインを頭でわかろうとしなくてもいい。 ヨーロッパに住み始めてから特に感じます。 頭で理解する、腹落ちする。 言葉でわかる、納得する。 後者の感覚に触れたときこそ感動の瞬間。 私は職業として、 どうしてこのワインが美味しいのか。 なんでこの食事にどうやって飲むのがいいのかを

    • すっぱいワインは美味しいのか説

      ドイツ在住、ソムリエエクセレンスのみゆきです。 ソムリエになって海外移住。 ワインと食の視点から日常生活を豊かにするかけらを発信しています。 すっぱいワイン好きですか? こういう書き方をすると語弊が 生じるかもしれないけど、、、 教科書的な言い方をすれば 「酸の高いワイン」 酸っぱいの苦手。。。 という方がほとんどだと感じています。 実際のところ、ドイツワインは高緯度地域で生産されているので (↑北は酸っぱいりんごが美味しくて南はマンゴーが美味しいイメージ) 酸味

      • 世界で一番大きいワイン市に行ってきた話②

        ドイツ在住、ソムリエエクセレンスのみゆきです。 ワインと食を通じて 日常の生活を豊かに彩るかけらを発信しています。 前回の続きから。 今回は特に スペインワインの新世代が熱い! まさに、温故知新。 今までの文化をリスペクトして踏襲しつつも トレンドと自分達のこだわりを取り入れながら 新しいものを造り上げ、伝えていこうとする情熱。 基本的にヨーロッパの人達って自分の地元が大好きで、アイデンティティも誇りも持っているんだけど 特にスペインワイン産地の人達の 地元愛が熱い

        • 世界で一番大きいワイン市に行ってきた話①

          こんにちは。 ドイツ在住、ソムリエエクセレンスのみゆきです。 ワインと食を通じて 普段の生活を豊かにするヒントをお届けします。 毎年3月にドイツのDüsseldorf(デュッセルドルフ)にて、世界で一番大きいと言われる、ワインの見本市が行われます。 Prowein 3日間開催されます。 私は2日間回ってきましたが、 それでも、全然回りきれないくらいのボリューム。 ここからは忖度なく感想を述べますよー 各フロアで国や地域毎によって、 ブースが別れています。 各国

        ワインを分かろうとしなくてもいい。

          高いワインと安いワイン

          ドイツ在住、ソムリエ・エクセレンスのみゆきです。 下戸でお酒の飲めない私がソムリエになって海外移住。 ワインや食を通じてもっと日常を豊かに。 自然、食、文化の魅力をお伝えします。 市場で販売されているワインには高いものと安いものとあります。 「高いワインだから美味しいか?」 よく聞かれますが、ソムリエとしての答えは 「答えは必ずしもそうとは限らない。」 ワインは嗜好品なので、 飲む人の個人の味覚の違い(辛党だったり甘党だったり)やTPOが大きく関わります。 高い値段

          高いワインと安いワイン

          ワインはライフライン。生命の水だったという話

          ドイツ在住、ソムリエ・エクセレンスなーなです。 下戸でお酒の飲めない私がソムリエになって海外移住。 ワインや食を通じてもっと日常を豊かに。 をコンセプトにワインを通じて自然、食、文化の魅力をお伝えします。 「ワイン」 をイメージするとき何を想像しますか? 豪華、貴族っぽい食事、おしゃれ、悪酔いする、酔っ払うための材料、いっぱい種類があるけど、難しい、、 ちょっと日常から離れたイメージかな? 日本においては特にそんな印象。 でもワインの知識があると、なんかシュッとして

          ワインはライフライン。生命の水だったという話

          勇気のあるものから

          Naruse Fumiaki Chef という方をご存知でしょうか? 今日2023年12月8日、午後2時 その成瀬文章さんのご葬儀が彼の地元で行われました。 45歳です。 今回は彼の残してくれた生き様を忘れないためにも、投稿させていただきます。(※Instagram、Facebookにも同様の投稿をしています。) 特に飲食関係に従事している人にこのメッセージが届けば幸いです。 成瀬さん(通称Naru)はイタリアを中心に活躍する日本人の料理人です。 どんな方かはNarus

          勇気のあるものから

          日本人ソムリエとしてヨーロッパのレストランで働く

          ドイツで働き始めてもうすぐ1年。 最初はドキドキして戸惑った。 目があったら、思いっきりの笑顔で返してくれる。 お水を注ぐ度、 料理を提供する度、 食べ終わった食器を片付ける度 その都度お礼を目を見て、笑顔で言われる。 会計の最後にはチップを置いて言ってくれる。 日本で長く働いていたせいなのか、 私が人見知りだからなのか。 最初は恥ずかしくて お客さんの顔がまともに見れなかった。 慣れないドイツ語で思うように伝えたいことが伝えられず お客さんの言っていることが、全

          日本人ソムリエとしてヨーロッパのレストランで働く