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ワインはライフライン。生命の水だったという話

ドイツ在住、ソムリエ・エクセレンスなーなです。

下戸でお酒の飲めない私がソムリエになって海外移住。
ワインや食を通じてもっと日常を豊かに。
をコンセプトにワインを通じて自然、食、文化の魅力をお伝えします。

「ワイン」
をイメージするとき何を想像しますか?

豪華、貴族っぽい食事、おしゃれ、悪酔いする、酔っ払うための材料、いっぱい種類があるけど、難しい、、

ちょっと日常から離れたイメージかな?
日本においては特にそんな印象。

でもワインの知識があると、なんかシュッとしてかっこいい。
違いのわかる人っぽい。
おしゃれ。

身につけると、インテリファッションのような印象ですよね。

タレントソムリエとして輝いたソムリエ協会会長、田崎氏の影響力も大きいと思う。

所変わってヨーロッパの特にワイン産地(フランス、イタリアが分かりやすいかな)に来ると、ワインは食事と常にセット。
レストランのまかないにはグラス一杯のワインがセット。
軍隊の食堂にもワインがセット。

私達が、食中にお茶を飲むことと同じくらい、日常に溶け込んでいます。

現在私の住んでいるドイツでは、やっぱりビールのほうが強くて、
ちょっとおしゃれに食事をしたいときにワインはよく飲まれているイメージ。

細かく説明すると、世界地図で見るとワインベルトというものがあって、
そのベルト上の地域がワイン栽培に適していると言われています。

その背景には「水」がおおきく関わっています。

日本は「水」が豊富でとにかく、水が身近。
お風呂に毎日入るし、清めるために水を使う。
お米栽培だって、水田。
お茶も水。
お酒づくりで大切なものは、米のポテンシャルより、水の質。

私達日本人は水(軟水)が身近で、それを使いこなして生きてきました。

移動してヨーロッパにいけば。
日本のように水が豊富にはありません。

新鮮で安全な水はとても貴重な資源でした。

今でも、お風呂に入るっていうのは贅沢で、毎日お風呂入ると後日来る光熱費の請求書がやばいことになる。。。

水分補給は人間が生きる上で欠かせない。
その手段として、日常的に使われていたのが「ワイン」

ワインを水で割っての水分補給をしていました。

ワインのメリットとしては
アルコールやいろいろな要素があるため、傷まない。

ぶどうは地中の奥深くに根を張り
水分を果実に引き上げて、人間がそれを利用する。

今は、栽培技術も醸造技術も発達して、
美味しいワインでないと売れない
時代になりましたが

かつては
命をつなぐための飲み物だった。

当時のワインというものは
今の私達がのんだら、
不味くて思わずはきだしちゃうくらいのクオリティだったかも。


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