何かちょっと面白いことを

コロナウイルスの蔓延により、ニュージーランド行きも消滅し、春の鉄旅も、カレー食べ歩きをはじめとする外食も、緊急事態宣言が出てからは、ちょっとテンションの上がるお茶やお菓子を自由に買うこともできなくなった。

デパートや駅ビルのお店など、普段の買い出しに使っているお店が軒並み閉まってしまったり、営業時間短縮で時間が合わなくなってしまったりしたので、近くのスーパーへ行ってみるも、欲しい食材は思うように手に入らず、何より欠品・品薄続きの中、人が殺到して激混みに。こちらは最大限の警戒・防御をしてはいるものの、そうではないマスクすらしない人、複数人でやってきてしゃべりながらだらだら買い物している人、咳をしている人も多く、感染リスクが極めて高いので行きたくない、それでも最低限の買い足しには出なければならない、というジレンマ、そして意を決して出るのに収穫が少ないというのが大きなストレスだった。

旅でも音でも食でも満たされない・・・

しかし幸い私には栽培があったので、暖かくなってくるのと共に日々変化、成長していく草花の世話をしたりして気を紛らわしていた。そのうち、色々収穫できるものも増えてきて、例によって自分だけでは消費しきれない量になった

そこで、鬱々とする日々の中、楽しいことをしようと、喜んでくれそうな友人やお世話になった知人、応援している人に、収穫した木の芽(山椒の若芽)を郵送してみた。

思えば昔はよく文通をしていたのだけれども、最近はやはりメールやSNS経由での連絡が多く、増税などで料金が上がってからは年賀状もやめてしまったので、郵便だなんて久しぶりだった。

相手のことを考えつつ、棘だらけの山椒の木から若芽を摘み、なかなか出番の来なかった切手や封筒を引っ張り出し、簡単な挨拶、メッセージと共に若芽を添える。

ほとんどの人が同じ都内にいるとはいえ、大きなリスクの中、移動も制限されている中で、今、会うことはかなわない。私と同じように、思うように買い物もできず、限られた食材で繋いでいるであろう皆に、季節の風と、ちょっとした明るい気持ちを届けたかった。

発送後、だいたい翌日には届いたようで、急に何事かとびっくりさせもしたようだけれども(笑)喜んでもらえた。それは良い心持ちだった。


Coccoのおうちdemoトラック公開を見ていても思ったんだけれども、やっぱり何かを作り・創り出せるというのは大きな力になる。自分にとっても、自分以外にとっても。

そして、お裾分けって良いもんだね。

私はCoccoにもらっているギフトを直接Coccoに返すことはできないけど、その気持ちを周りの人に分けることができた。その周りの人も、もしかしたら、またその周りの人に分けていってくれるかもしれない。

そんな、優しい循環が、続いていけばいいなと思った。こんな時期だから余計にね。

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