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ワクチンのブースターショット(3回目)の連絡が来た/シドニーの場合

そういえばロックダウン中に2回目のワクチン接種も終わり、微熱と体のだるさが1日ほど続いただけで、仕事も生活も平常運転の2日間を過ごし、抗体ができた実感も特にないままだ。友人知人の中には吐き気や頭痛などの副反応があった人もいたが、僕の周りの大多数は僕と同程度の副反応だった。

とはいえ、ワクチンが安全なものだと明言するつもりはない。2回接種した僕自身、今もまだ答えはないと思っている。

2回目から半年経過が条件

昨日の時点で、シドニーを含むNSW州の新型コロナワクチン接種率(2回完了率)は、16歳以上で87.7%、12歳以上でも61.8%となり、オーストラリア各州の中でも一番の数字だ。100日を超えるロックダウンを経験した州なので、当然といえば当然かもしれない。

そうこう言っているうちに、シドニーを含むNSW州では「ブースターショット」と呼ばれる3回目のワクチン接種の案内メールが州政府から届いた。Service NSW公式サイトにもある通り、18歳以上、かつ2回目の接種から6カ月以上経過していることが3回目接種の条件だ(同じオーストラリアといえど、州ごとに開始時期や条件は異なると思うので、要確認)。

国外の先例に目を向けてみると、2回接種の完了と共に行動規制を解除した結果、感染が再拡大したイギリスやイスラエルでは、今まさに3回目の接種を急いでいるようだ。僕ら人間はこれを何年かにわたり繰り返すのだろうか。

ワクチン政策と、未知の長期的影響

シドニーでは今、ワクチン2回完了を条件に、ロックダウンが解除されている。店内飲食の際などは、通称ワクチンパスポートと呼ばれる証明書をデジタルまたは紙で提示しなくてはいけない。接種が完了していない人は、12月まで店内飲食などができないことになっている。

僕は完了済みとはいえ、長時間の買い物や店内飲食はまだ躊躇しているから、あまり関係ないといえばないが、パブ(バー)には人があふれ、結婚式やホームパーティーも可能になった。ワクチンの普及と引き換えに、経済を再開した格好だ。国境も一部開放され、家族や恋人にやっと会えるようになった人もいる。ワクチンがなければ、今もロックダウン以外の政策の選択肢はなかったかもしれない。

そうはいっても、ワクチンについては未知のことが多いのは事実だから、盲信するつもりはない(そもそも薬や治療法とは、信じる・信じないではなく、成分や効果、反応を検討するだけのものだ)。副反応のような短期的な体への影響に限らず、長期的な影響はまだ誰も知らない。安全か、そうでないか、これから自ら経験していくしかない。それでも、パンデミックがまだ続くのであれば、抗体を体内に維持することは必要だろう。

幸い、まだ6カ月ある。社会情勢やオーストラリア国内外の感染状況の様子を見つつ、3回目を打つかどうか考えたい。

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