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821ST
2020年8月22日 12:10
学校生活は毎日忙しかった。文化祭が終わると、じゃんけんで負けた私は委員会の三役になった(書記)。今度は配電室だけではなく生徒会室や放送室の鍵なんかを借りるようになった。東村さんがいるときは東村さんが対応してくれた。いつもニコニコしてて「おつかれさま」と言ってくれてた、、、気がする。でも、鍵を借りたり返したりそのやりとりだけだった。文化祭実行委員会は来年度まで
2020年8月21日 20:32
通っていた高校は私立だったけれど、校舎が全体的に古い。そしてしきたりも古かった。ノックをしないでドアを開けたら最初からやり直し、先生の機嫌が悪かったらその場で怒鳴られる。私は、先生から怒られることは見放されることだ、と思っていたので、そういったシキタリを忠実に守った。けれど、事務室のドアを私はノックしないで入る。事務室の扉は自動ドアになっていたからだ。「こんにちは。」「こん
2020年8月21日 12:52
東村さんは私が通う高校の事務さんだった。高身長の細身で、顔は小さいのに高い鼻が特徴的の中年男性。いつもA棟1階の事務室にいた。席は受付に近かった。私は高校に入学してすぐに両親が離婚したため、中間テストが始まる5月には入学前に提出した住所を変更する必要があった。そのときに始めて事務室にいった。その時に対応してくれたのは、確か女性だった。何かを察したのか「あなたも大変ね。」