マドリードの下町ラバピエスのお祭りで聖ロレンソ教会へ

マドリードの8月は、バケーションで人がめっきり人が少ないのですが、残っている人には夏祭りというお楽しみがあります。3つの下町地区で連続して聖人を祝う夏祭りが開催されていて、そのひとつ「サン・ロレンソ祭」が行われているラバピエスの教会へ行ってきました。
教会の入り口には、「リモナーダ、いかがですかー?無料です。冷えてますよー!」という可愛らしい少女たちが迎えてくれました。冷たくて甘くて美味しかったです。

教会の主祭壇に安置されている聖人ロレンソは、スペインのウエスカ生まれで、キリスト禁教時代のローマ帝国時代に実在した人。鉄格子で焼かれて殉教したので、鉄格子を持っています。

キリスト教の聖人の多くは、殉教して悲惨な死に方をしているのですが、その死因となったものがその聖人のシンボルになっていて、像や絵画ではそれを手に持っていることが多いです。冷静に考えると、キリスト教の聖人は生きながら引き裂かれたり、焼かれたりと、なかなかに生々しく殉教エピソードが多く、そういう意味でカトリックの教会はちょっと怖い。

ちなみに、聖ロレンソは鉄格子で焼かれる時、「こちら側はもう充分焼けたんで、そろそろひっくり返していいですよ」と火刑の執行人に言ったとか。こうなると、もうちょっとしたホラーです。(敬虔なキリスト教徒の皆さん、怒らないで...)

ともあれ、お祭りです。
騎馬隊とマドリードの伝統衣装を付けた男女チュラポ・チュラパたちに先導されて、聖人の神輿が教会の周辺を練り歩きます。
広場には屋台が出て、バーベキューとビールを楽しんだり、コンサートや映画上映などのイベントも開催されています。

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