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次々

宝塚の話題を、2日連続と言ったが、3日連続になってしまった。実は、家内から、重要なミッションを仰せつかってしまったのである。

それは、家内、いや、我が家の女王陛下からのミッションである。

この公演は、家内の知り合いの紹介でチケットがとれたのであるが、その紹介して頂いた方に、報告のLINEを入れたいというのである。

入れたらいいじゃない。

というと、家内は急に不機嫌になり、こう、返してきた。

あなたも、観に行ったわよね。

それで、鳥肌が立ったって、言ってたわよね。

感動を、もらったんだよね。

心の中の、リトルkojuroが、私をたしなめるように呟いた。

男は黙って、さっさと写真。


私は、態度を改め、はいはいと言いつつ、とった写真を提供した。

すると、その場は、なんとかおさまった。

そして、しばらくすると、新たなミッションが、言い渡された。

こんばんは。コジくん。

今回は、このパンフレットを、必要なところを、写真に撮ってほしい。

本来は、新しいパンフレットを購入して送るつもりだったが、それを失念してしまったのだ。その代わりに、必要な部分だけ、まずは、写真をお送りすることにしたのだ。心を込めて、きちんとした写真にするように。

例によって、君、もしくは君のメンバーが捕えられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。


なお、このテープは自動的に消滅する。

家内が用意したであろう、目の前に現れたマイクロテープは、発火装置が作動し煙が出て破壊された。


心の中の、リトルkojuroが、呟いた。


コジ、エージェントになった妄想に、囚われてる.....。

現実逃避、だな.....。


私は、黙々とミッションを遂行した。

写真を何枚も、撮る。なるべく照明の映り込み無く、曲がらず、余白無く、トリミングをして。

ほぼ、完璧だ。

そして、家内に、所望の写真を、大量に送付した。

家内が、ちょっと冷たい目で見ながら、冗談を込めて、ひとこと、言った。

よろしい。ご苦労。


これで、ミッション・タカラヅカは、コンプリートした。


我が家は、家内が、上機嫌で笑っていれば、平和である。

これで、いいのだ。


※注 ちなみに、kojuroは、41歳よりも、もっともっと年寄りである。

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