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ショートショート_拘束

布団から起きるのが辛い日曜日。平日の疲れが土曜日には解消しなかったのか、眠さが吹っ切れない。布団にゴロゴロしているあいだに昼になり、ダラダラしているあいだに、こんな時間になってしまった。そんな日曜日に、またもや、荒技をやってしまった。

さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、木曜日に出る。

そして、今回のお題は、「布団から」から始まる、小説、詩歌、エッセイということで。

そして、たらはかにさんからのお題は…。

【ツノがある東館】のお題で、【一行目で惹きつける】ショートショートという、お題になった。


お二人の企画は両方とも、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。
それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。毎週、励みになる。

また、今回は、青豆ノノさんの、シロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を述べてみる。

いい作品だ。自省の念を込めても、そう思う。

面白かった。すごく。

シロクマ文芸部のお題、最初の言葉だけすげ替えたりするような安易な作品を書いたりすると、入れられてしまうと言う掌編刑務所。私は、入りたくない。でも、何となく取り調べられそうな気がした。

毎週、毎週ショートショートnoteのお題とシロクマ文芸部のお題を重ねどりして一つのショートショートを書くという荒技を繰り返していると、ひょっとしたら……。ヤバい。実に、ヤバイ。

何とか、収監されないように、今宵も、月に祈ろう。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。

せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉と、たらはかにさんの裏表のテーマ、3ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文まで、4重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。


うむ。


これで何週間だろうか。まあ、続けられるだけ、続けるさ。



心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟つぶやいた。

なんだか、悪ガキだな。


まあな。

そしてもう一度、心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟つぶやいた。

家族からのお題は、バックアップで書いたの?

うむ。少しずつね。でも、それを投稿する機会がなくなってしまったかも知れない。どうしようか。


私は、この荒技シリーズを、ハードボイルド風に書き上げたいと思っている。だが、図らずも、コミカルな内容になってしまっている時もあり。今回は、また、その調子になってしまっているようで、実は、反省している。少しばかり。

さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「拘束」約410字を、どうぞ。

☆         ☆         ☆

布団から起きると、教授は空を飛んでいた。

正確には、飛行機の中のベッドで寝かされていたのだ。

教授は瞬間移動を実用化可能だと発表していて。それを悪の枢軸に狙われ、誘拐されてきたのだ。




窓の外をぼんやりと眺めながら飛んでいたが、やがて秘密基地らしき空港に到着し。教授は基地内の2つの三角屋根のある東棟の一室に監禁された。


尋問は手荒ではなかったが、教授が一言も発しないので、組織は別の手段を講じざるを得ないと踏んだ。





数日後、いつものように尋問が始まったが。机上に1枚の写真が、静かに置かれた。

写真にはひとりの女子高生が写っており。それを見た瞬間、教授の顔色が変わった。



「泉には何の関係も無い。卑怯な手は使うな」

「やっと話してくれましたね。ですが。我々は手段は選びません」





一方、米国諜報機関に逮捕された涼は、取調室で捜査官と対峙した。

「君を容疑不十分で釈放する。ただし。それには秘密警察への入隊が条件だ」


唐突な話に、涼は天を仰いだ。


☆         ☆         ☆




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