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みんなで宝くじ【ショートショートnote_71/創作】

家内が私を追及するので、仕方なく、日曜日の夜に投稿するための、ショートショートの創作活動を、細々としている。

ショートショートノートカードゲームを使い、お題を家族に出してもらう。それをテーマに410字以内で、書く。


今回は、長女に、予めスマホのスロットアプリで選択していた以下の5枚から、お題を設定してもらった。


いずれも難しいお題
「みんなで」シリーズね


それでは、本編にまいりましょう。

長女のお題から。

本編、「みんなで宝くじ」、約410字を、どうぞ。



☆    ☆    ☆

みんなで宝くじを買ったのだ。それは、ただ、人助けのためだった。

万能薬を創りたい。

誰もがあり得ないと思っている。だが、確かな可能性が見えてきたのだ。

創立当初からのメンバー8人。すべてのことをやり尽くしたが、どうしても、あと10億足りなかった。残すは宝くじのみ。



運命の日。バーの一室で、みんなで確認をした。

リーダーが、最後の一枚の数字を順番に読み上げる。一桁、また一桁、数字が合っている。みんなの興奮が最高潮に達した。最後の桁が読み上げられたが、カスリもしなかった。

全員ガックリと、動かなくなった。



何分経過しただろう。

バーテンが部屋に入ってきて、言った。

「これ、部屋の前に落ちてました。」


リーダーがおもむろに立ち上がり、確認するなり笑い出した。

その最後の一枚、いや、拾われた一枚こそ、当たりくじだった。




この世からあらゆる病気は駆逐された。




リーダーは相変わらずヤリスに乗っているが、あのバーテンが運転士をしている。


窓の外は、快晴だ。


☆    ☆    ☆


■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。

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