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墓参

先日の次女の記事も、zoomにまつわる話を書いた。ついでではないが、今日ももうひとつ、zoomを題材にした、短い記事を書こうと思う。

この夏、移動を自粛してほしいと知事が声高に発声していた時期ではあったが、どうしても片付けなければならない所用があったのでやむなく家内と2人、車で1泊だけの帰省をした。所用が終わり、帰路に着く前に、集まった家内と長男と兄とで墓参りに訪れた。


兄は、決してITに強いわけではないが、いろいろと几帳面に動く。そして、何でもそつなくこなすエリートである。その兄が、墓参にPCを準備してきていた。

密を避けるという意味もあり、私と家内と長男と兄がお墓に向かったのだが、兄の家族は自宅待機だった、はずだった。が、墓参を一緒にしたいという強い思いもあり、zoomで義姉と姪が2人、参加するというのだ。

我が家のお墓の対面に位置するお墓の縁石の上にPCを置き、墓参りは、いつもと同じように滞りなく行った。zoomを通して義姉や姪と会話しながら行ったが、PCの向こう側からは、逆光でやや見え辛くはあったが、みんなの様子はよく分かったと言っていた。

最後にPCの中の3人と、こちら側の4人で、記念写真を撮った。なかなか、思っていたよりもはっきりと写っていて、満足のいく記念写真だった。


PCの上に日傘をさしたり、アイスノンで冷やしたり、いろいろと兄の準備は時間と手間がかかったが、ここまでして良かったと、一同、納得して墓参を終えた。

行動派の兄に教えられ、このご時世というところもあったが、こういう墓参も、あって良いのだと思った。
夏の盛りのセミは、そろそろ夕方も暮れゆこうとしているのに、zoomや私たち家族など関係なく、けたたましく鳴いていた。

長女と次女は不在だったが、特別な夏、私たち家族の、一生残る思い出になった。

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