好み
ゴールデンウィークの後半、長男の家に、一泊で立ち寄ったのだが、重要なミッションの掃除のあと、カレーを食べて。また少し掃除をして。そして、どうしても立ち寄りたいところがあった。それは、南京町と、メリケンパークである。
長男は、西宮に住んでいる。近いのだが、神戸元町には、あまり来ない、まして、南京町には、行ったことが無いというのもあり、豚饅を食べたいというのもあり、2人で出かけることにしたのだ。
一番のお目当ては、これだ。老祥記の豚饅。これが無いと、神戸に来た感じがしない。私の、ソウルフードである。
今回は、長男の味の好みも聞きたかった。私は、豚饅と言えば老祥記のイメージがあるのだが、味の好みは、人それぞれで。それはそれで、尊重されねばならないと思っている。
JR元町で待ち合わせ、老祥記に着くと、やはり、少し人が並んでいた。
2人で6個頼み、その足でブラブラとメリケンパークに向かった。震災後すべてが新しくなり、むかしの面影は、かなり薄れているのだが、メモリアルパークと名前まで変わったかと思ったこともあったが、くなんくなんさんのご指摘通り、一部が震災のメモリアルゾーンで、メリケンパークのままの名前だった。
メリケンパークで、長男と少し話をしながら、豚饅を食した。長男に味の好みを聞いてみると、老祥記の豚饅は、小振りだが、551の蓬莱と比べても、他のと比べても、いちばん美味しいと言った。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
味の好みは、知らず知らずのうちに、親子で似るのかな。
そして、元町から三宮に、また、ブラブラと話しつつ、歩いて長男宅に向かった。
阪神電車で大阪方面に乗ろうとしたら、一貫楼の店舗が出ていた。ここも、並んでいた。
老祥記と食べ比べをしようと思ったのだが、実は、本店は、休みだったのだ。救われた思いで、お土産に購入した。
これも、くなんくなんさんが、かつて、コメント欄で、一貫楼派だと教えてくれていた。
帰宅して。レンジでチンして食べると、長男が言った。
俺は、551よりも、一貫楼よりも、老祥記かな。
味の好みは、人それぞれで。それぞれの好みがあって然るべきだと私は、思う。
たまたま、長男は、老祥記派だった。いつか、家内と、長女、次女も連れて食べ比べしてみたいとも思った。
『本を読むことは私には特別のことではない。生活の一部であり、呼吸することと同じことだ。』という格好いい決めぜりふで、キレのある素晴らしい本の紹介をされるのが、くなんくなんさんである。
そして時に、創作もされる。創作も恐らく、呼吸をするようにされているのだろうと私は、感じる。発想の豊かさ。そして人間臭さ、流暢な文体は、さすが、読書家の中の読書家と言えよう。
創作では、マジシャン・カイシリーズも面白いが、ワームバスター研究所が私は、特に好きで。一度、アイデアをお借りし、私もそのタイトルで書かせて頂いた。また、ワームバスター研究所のアイデアをお借りして、話を書かせて頂こうかなんて、勝手に思っている。
私の、大事なnoteの世界の友人である。
そんなこんなを思い出しつつ記事を書いていると、家内の咳払いが、また、聞こえていた。
心の中の、リトルkojuroが、笑いながら、ボソリと、呟いた。
お呼びだぞ。
マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。