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昨日の記事で、私以外の家族はみんな、本を出していると書いた。

私は、家族のみんなのようには勉強をしなかった。なぜならば、勉強が嫌いだったからだ。努力というものが嫌いだった。何かを我慢するのが、嫌いだった。その気持ちは、未だに心の中にある。

にもかかわらず、私も、本に何かを載せたい気持ちは、あったりする。単なるわがままだ。実に独りよがりな、甘い考えだ。


だが、こんな企画があった。


そして、感想の部分が、ちょこっと載るというので、試しに、ふみぐらさんの記事をいくつか読んだ。

癌で、ステージ4だという。その闘病の様子を、淡々と書かれていた。

本は、ふみぐらさんのために作って、ふみぐらさんに届けるのが目的なのだという。

それでも、自分の感想が、ちょこっとだけでも載ることに、憧れを感じた。


期限を守れないし、マイペースなので、企画ものに弱いことは自負している。そしてこの企画も、締め切り期限ギリギリに、提出した。


ほどなく、本を作る。欲しい人は、注文してほしいという記事が、投稿された。

迷わず、二部、申し込んだ。


手元に届いたのが、これだ。

なんという、風情のある本なのだろう。

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本は、ふみぐらさんのための本だ。

珠玉の記事が、本を構成していて。感想も、色んな人の、きちんとした感想が、掲載されている。

私は、相当にかしこまって書いたのだが、まあ、この程度である。どこにも格調高さは無いが、素直に自分の気持ちのままを、書いた。

ずいぶん前。のぼる師匠の記事で、紙の本と、電子書籍、どちらを好むかという問いがあった。そのコメント欄で、私は、電子書籍だと書いた。

師匠が印刷業を生業としているにも関わらず。

確かに、よく使うのは、電子書籍である。便利だし、大量に持ち歩ける。空間を牛耳らない。

だが、本心は、紙の本が、大好きなのである。インクの匂いのする、かたちのある本が。


私の好きなものの中に、“夜遅くまで開いている本屋”というのがある。

このご時世で、街中にも、そんな本屋は存在しなくなってしまったし、本屋自体が、なんだか、勢いを削がれているような時代にもなった。これは、電子書籍のせいでもあるし、時代でもあるのだろう。

師匠、嘘をついていました。申し訳ありません。


どうやら、無事に、本は、ふみぐらさんの手元に届いたようだ。良かった。


最近、ふみぐらさんのところに、週末、遊びに行っている。ふみぐらさんは、淡々と、記事を書いておられる。そして、淡々と、過ごしておられる。

ふみぐらさんの記事は、私にとって、自問の種の、宝庫である。

また、週末に、遊びに行こうと思っている。




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