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植物をアートとして感じよう おうちdeアート思考Day1

こんにちは! だいごです。

本日は、4月から温め、温め、、温め続けた企画を実際にやってみたので、その様子をご紹介したいと思います。


さて、皆さんは「アート思考」ってご存じでしょうか?

え、そんな難しいことなんかわからない。
アートとか…。私、美術は苦手。。。
何? アート思考っておいしいの?

って思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、アート思考の入り口へたどり着くのはとても簡単なのです!


このnoteでは、アート思考の考え方をまとめて、それをもとに実施した小中学生向けのイベントをご紹介していきたいと思います。

どうぞ、最後までごらんください。


アート思考をだいごなりに要約してみると…

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まず大事なことに触れますが、

アート思考を食べても、おいしくなんかありません!!


はい。

私なりにアート思考を要約すると…

あなたなりの「好き」「気になる」「ワクワクする」を大切にして、それをもとに世界を見つめてみること

うん。これだけ。
たった、これだけ。

もうこれをわかってくれたら…
ここから下は、もう読まなくても大丈夫。

だ、…大丈夫なんだからねっ!!


あなたはいつもの風景をどれくらい思い出せますか?

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まぁ、冗談はさておき、ここで質問。

何気なくいつも見ている風景って、ほんとに何気なく見てませんか?

え?? どういうこと? って思うかもしれませんが。

つまり、「見ているようで本当は全然見てない」ってことありません? ってことなのです。

たとえば、いつも通る道とか家のまわりに、どんな植物が生えているか? なんて気にしたことあるでしょうか?

どんな植物がいるか、今、思い浮かびます?

では、ちょっと思い出してみましょう…



うん。思い浮かばないよね!

そう。それだけ、私たちはいつも本当に何気なくにしか世界を見ていないのです。

かくいう私もその1人。


そもそも、たとえ植物を見たとしても

「ふーん…なんか緑だね。ぐるぐるしてるね。
 あ、これきゅうりだね。」

ってくらいにしか思いません。
みなさんもそうではありませんか?


それって誰かの見方・考え方ではありませんか?

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夏休みになれば、
やれ、海だの
やれ、旅行だの
やれ、川で洗濯してたらなんか桃が流れてきただの


自由研究のために、植物の採集に出かけて植物を見ては、

「え? これってなんて植物???」

って。

とりあえずその植物の名前を調べてませんか?

植物図鑑を見ながら、ろくに目の前にある植物も見ずに、

特徴を調べては、
「あ! ほんとに図鑑に書いてあるとおりになってる!」
「なんか緑だね!ぐるぐるしてるね! 
 あ、これきゅうりだね!!」

って言ってる。


でも、こういうふうに見られている植物さんに寄り添って考えてみれば

「もっと私(植物)を見てよ!!!!!!」

って言いたくもなるわけで。


これ、いつもあなたのそばにいる植物さんに失礼ではありません?
…いや、どうみても失礼だよね。(いつの間にか " さん " づけ)

いつも、身近にいる人ほど大切にできていない…


…そんな経験、あなたにも、ありませんか…?(ふるえ声)



で? これって何の話?

と、なっている読者の方の顔が目にうかんでくるので、

一応まとめると。


その植物との接し方こそ、誰かの見方や考え方に左右されていませんか?
って言いたいわけですよ私は。

(どこで分かってくれって言うんだ)


つまりね。

誰かがつくった見方・考え方(ここでは植物図鑑)を知る。

それ通りに世界(ここでは植物)を見つめる。

という思考の流れに、私たちは慣れすぎているってことが言いたいわけでして。


たしかにこういう思考法をしていれば、みんなと一緒で安心だし楽なんだけど…これで怖いのは、

知らず知らずのうちに誰かの価値観(見方・考え方)によって、

本当に自分の好きなこととか大切にしたいこととかをいつの間にか忘れてしまうってことなんだ。

それってなんかむなしいよね。


こんなときに役立つのがアート思考ってやつで、さっきの例をアート思考的に読み換えると、

自分なりの見方・考え方に気付く。大切にする。

それをもとに世界(ここでは植物)を見つめる。

って感じになる。

こうやって考えてみると、植物さんのありのままを大切に見てあげることができるし、

なによりあなた自身のことを大切にできる。

それって、とっても重要なことだと思いませんか?


あなたの大切にしたい見方だったり考え方に気付いて、それをもとに世界を見つめてみる。

それがアート思考なのです。

(無理矢理まとめた)


なぜ、「おうちdeアート思考」を企画したの?

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で、やっと肝心なイベントの話なんだけど、(ここまでが長すぎて、イベントのこと書いてるのを忘れかけてた)

主催者(だいご)の思いはこんな感じ!

VUCA(ブーカ)という言葉を知っていますか? 

変動・不確実・複雑・曖昧といった英語の頭文字でつくったコトバです。
ちょっとむずかしいね。

 つまり、これからみんな生きている社会で「いきるということ」「はたらくということ」「たのしむということ」がどうなっていくのか? といったことが、これまで以上にわからなくなっていくみたいってことをあらわすためのコトバなんだ。

その原因は、みんながよく使うインターネットや、スマホやAIといったテクノロジーの成長…

「たった1つの発明で、もしかしたら世界全体がガラリと変わってしまうかもしれない。」


学校の先生が教えてくれることも、ちょっとした未来では、「ほとんど役に立たない」ということもあるかもしれません。

つまり、これが正しい! という答えがこの世からなくなってしまうかもしれないのです。

今、私たちはそんな時代に生きているのです。

では、どんな力がこれから求められるのでしょうか?


もちろん、これにもはっきりとした答えはありません。
みんながいつもやっている勉強にも、そしてこれから歩もうとしている人生にも。

 しかし、「どんなものにも、たった1つの答えがあるわけではない」ということだけは言えるかもしれませんね。

答えがわからない時代に「これが正しい」というものはありません。
むしろ、どんなものでも「正しい」のです。

だって、それが間違っているなんて、先生にもお父さんやお母さんにもわからないから。

これからの時代を生きていくあなたに今、大切にしてもらいたいのは、
「これが好き」と感じるような " あなただけ " の興味や好奇心です。


" あなただけ " の「ものの見え方や考え方」を大切にしてもらいたい。
私たちはそう願っています。

このイベントでは、植物の観察を通じて、VUCA(ブーカ)の時代を生きる上で、もしかしたら、役に立つかもしれない「アート思考」というものを学んでいきます。

アート思考をもつことこそが " あなただけ " の「ものの見え方や考え方」を大切にするということにつながっていきます。

あわせて、現在、ニュースでも良く出てくる3Dプリンタ(3Dデータのつくりかた)についても少しだけ学びます。


好きなものについて「考える」。
考えたものを「表現」してみる。



そんな時間を通じて、皆さんがもっている興味や好奇心を一緒に育てていきましょう。

 ダイゴロ→

なんとなく、分かってもらえたかな?


今、まさに世界は変わろうとしています。


一週間先さえ、どうなっているか誰にも想像できない…

「これまでの当たり前」が通用しなくて、私たちの生活スタイルすら変えざるを得ない状況になっています。


私も、実験教室とかどうしよう…って行き着いた先がオンライン(今回はZoomを使用)だったわけで。

そんな考え方、これまでだったら絶対しないよね。


こんなふうに世界が大きく変わっている状況で、誰かの見方・考え方だけを信じていて良いのだろうか?

もっと、自分に今何が大切なのかを問いかけてみてもいいのではないだろうか?

そんな問いを小学生や中学生には持ってもらいたい。
(もちろん、私たち大人だって。)

そんな思いから、このイベントを企画することにしました。

※ ちなみに、このイベントはオンラインとオフラインの合わせ技で企画しています。

オンラインでの「おうちdeアート思考」ってどんなイベント?

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イベントは今流行っているZoomをつかってやってみました。

(上の写真はその様子。赤く映っている写真はなんだろう?)


参加者には主に2つの問いを投げます。
① 植物を見て何を感じますか、考えますか?
  それを紙に書き出してみましょう。
② 書き出したことに問いかけてみましょう!

ん? どういうこと? って思った方に簡単な例でご説明しましょう。


植物ではないけど、たとえば、これ。

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これを見て、何を感じますか、考えますか?(①)って言われたら、

流木?
茶色い
モンスターみたい
…おいしそう

いろいろ感じたり考えたりしますよね?
これを紙に書き出してもらいます。

そして、その書き出したことに対して問いかけてみます(②)。

流木? ← そこからどう思うの?
「うーん。なんかぼろぼろしてそうで、不安。」

茶色い ← そこからどう思うの?
「土みたいにざらざらしてそう」

モンスターみたい ← どこからそう思うの?
「手や足みたいなものがあるから」

…おいしそう ← ノーコメント!!


はじめは少し難しいけど
「そこからどう思うの?」
「どこからそう思うの?」
というそれぞれの問いって、

つまりは、
「みて分かること」から「みて感じること」へ
「みて感じること」から「みて分かること」へ
変換する問いなんだよね。

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こんな感じで植物も見てあげると、
自分なりにどんなところが気になっているのか?
どこに惹かれたのか?

ってことがわかってくるよね。

つまり、その紙に書き出されたことこそが、あなたなりの見方・考え方ってことなんだ!

うーん。なるほど!
(ってなってる??)


参加者の人たちには、このワークをやってもらい、アート思考の入り口を体験してもらいました。

オフラインでの「おうちdeアート思考」ってどんなイベント?

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これからの教育スタイルって
オンラインじゃない、オフラインの状態をどういうふうにデザインしてあげるか? コーチングしてあげるか? が大切になってくると思うのです!!
(いきなり)

このおうちdeアート思考というイベントでは、オフライン(つまり家にいる状態)で、参加者にどう動いてもらうか? という視点を大事にしています。


イベントを終えた参加者が
・植物の観察のために外へ行きたい!
・自分なりの見方や考え方を大切にして、世界を見ている!

という状態になっていることを目指していて…


まぁ、オフラインの状態でやってもらうことは、ただの植物の観察なんですが。笑


でも、そこをただの植物の観察に終えてほしくない!

そんな思いから3つのお願いごとを設定。
① 植物の名前をあえて調べない(むしろ名前をつける)
② 自分の感じたことをかきとめる
③ 自分が気になった特徴をぬきだしてみる

この3つをまもって、植物を観察(鑑賞)してもらうのです。


「え? 植物の名前がわからないと勉強にならないよ!!!」


と思う方もいらっしゃるかもしれません。

だ…だまらっしゃい!!

何度も言いますが、このイベントの目的は、参加者自身の見方・考え方を大切にすること。

学校でやることがそもそもすべて正しいわけではないのです。
なかむらだいごの職業:高校教員(wik〇調べ)

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おうちのまわりにある植物を見つけて
ありのままを感じて
なんでこう感じるんだろうって考えて
ちょっと自分なりに表現してみる

これこそが、オフラインでの「おうちdeアート思考」なのです!!

次回はDay2!

ここまで、
・アート思考の簡単なまとめ
・「おうちdeアート思考」というイベントの説明
をしてきました。

次回は、参加者それぞれがオフラインのおうちでやってきたことを共有する場です。

どのように自分が感じたことを表現してくるのか、とても楽しみ!!

では、次回開催まで!

▼参考にした本

これ読んでよかった。って、読み終わったあとに思いました。

このイベントに参加するともらえるもの

なんと、植物鑑賞の手引きと植物鑑賞のためのワークシートがもらえちゃうんだぞ!!

これはもう参加するしかないな!!

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表現の方法について(おまけ)

こんな企画ってたぶん日本中どこにでもあると思うのだけど、このイベントに特徴的なのが、参加者に提案した表現方法なのです。

それはTinkerCADを使うこと。

みなさんは、TinkerCADってご存じですか?

なんとパソコンにソフトをいれなくても、インターネット上で3Dモデルをつくれちゃうってサービスなんだ!

これまでの絵や写真もいいんだけど、TinkerCADを使えばもっと表現の幅が広がる!!


たとえば、僕はこんな植物の写真を撮影したのだけど、

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この植物のどこを気に入ったのか? 好きなのか?
を僕なりにThinkerCADで表現してみました。

そうこんな感じ▼

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そして、こんな感じにもできる▼

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名前は「やさしいとげ」。

わかってるよ。
みんながこれを理解できないことなんて!!

いいんだ。自分なりに表現してみた結果だもの。

はい。おまけは以上!!解散!


▼ 気になるDay2の様子はこちら!


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