一般女子(仮)

高校を卒業した、そこら辺にいる人間です。

一般女子(仮)

高校を卒業した、そこら辺にいる人間です。

最近の記事

終わらない夜

何だか突然、不安になった。 好きなものに対して酷い劣等感を持ち、このまま埋もれて、いつの間にか大嫌いになるのではないかと。 好きで好きで仕方なくて、誰かと比べるなんて考えなければいいのに、他人のを見て、「あぁ、あの人は才能があるのか」「器用なのだろうな」「偉い人も、あの人の作品を見ると"素晴らしい"って言うもんな。」と、心の中で、あーでもない、こーでもないと論争が始まる。 うるさいうるさいうるさい、黙って自分の作品に集中しろよ。といくら考えても、手は止まったまま頭は働く。

    • 生きていくのが向いていない

      自分には、何もないのだと実感する日々が続いている、好きなことを続けられていて幸せだと思う、けれど、劣等感と嫉妬が倍増する、努力することができない自分に嫌気。 "自分にしかできないもの" なんて言葉に酔いしれていた。 そんなもの、私には無いのだと気づいた。 だからこそ、努力しかないのだ。 その努力さえ出来ていない。 スタート地点にすら立てていない。 そんな自分に一体何の価値と意味があるのだろうか。 学生時代の無敵な私はいない、今の私にあるのは、ただの一般女子っていう言葉

      • 夏の終わり

        世の中の人で、優しい言葉をかけてくれる人がいます。基本、すごく嬉しいですが、その言葉は時間が経てば呪いになります。 私は今でもその呪いにしがみついて生きています。 結婚指輪をつけなくなった、可愛いイラストのTシャツを着るようになった、髪の毛にワックスをつけなくなった。そんな貴方が魅力的です。 今の貴方は去年の貴方よりも若々しく見えて、少し羨ましく思いました。私の実年齢は、貴方よりもうんと若いはずなのに、老いを感じるの。 時が経てば、貴方のことなんて忘れると思っていまし

        • まだ夢から醒めない

          最近、いや、ずっと前からだったと思う。日々の生活が生きづらくて仕方がない。一生懸命生きるしかないことは理解しているが、"憂鬱"という言葉に支配されている。 夜は気分が落ちやすいと聞くが、私にとって朝が一番つらくて死にたいという気持ちは頻繁に湧き上がる。そんな気持ちを抱えたまま、朝の電車に乗り込む。快速ではなく、各駅停車の電車に乗って、端っこの席に座る。しばらく寝ようと思った。しかし、隣の席に座った男性を見た時、心臓が高鳴って、寝れなくなった。 特別かっこいいでもなく、中肉

          思い出を破り捨てて、

          気が向いたので、部屋の整理をした。 五月五日、ゴールデンウィーク最終日。 断捨離は好きだ。過去の自分と訣別したい思いが強いからかもしれない。"思い出"という言葉が嫌い。忘れられなくて苦しむことばかり。そんな言葉に囚われ続けている自分にも嫌気。 高校を卒業してから、一度も「高校生に戻りたいなぁ」と思ったことはない。未練や後悔がないからではないと思う。ただ、私には高校生という職業が向いていなかったとしか言えない。私の周りにいた子達は、みんなキラキラしていた。"華のJK" とい

          思い出を破り捨てて、

          誰にも言えない夢

          夏の訪れを感じるようになってきた。 花粉で苦しむことがなくなるのか…と安心するのも束の間、暑さで悶える自分が想像つく。 季節と季節の間が、いちばん好きだ。 体調を崩しやすくなるし、気候の変動が激しい時もあるが、ワクワクするから好き。 特別、その時期の夜が好きになる。 何だか、主人公になった気分になる。浮き足立つ。私だけだろうか。だとしたら、少し恥ずかしい。 いつか、真夜中に缶ビールを片手に散歩するのが夢。危ないので、自分の身を守れる術を得てからだけど。三年前から私の密か

          誰にも言えない夢

          夢を語るな、凡人な私。

          夜の風は、まだ冷たい。 春が少しずつお別れを告げていく4月末。 "5月病"が近づいてくる音がする。 夢をずっと追いかけてきていた。 自分だけは特別な存在だと思っていた。 18歳になって、同じ夢を周りが抱いている環境に行って初めて、違ったと思った。 "才能" "努力" "嫉妬" "自己肯定感" "魅力" あらゆる言葉は目に見えないけど、目の前に広がっていることを実感した。 自分の存在意義に疑問を抱いて、何のために生きてきたのか分からなくなった。夢を追うために、色々なもの

          夢を語るな、凡人な私。

          卒業できなかった卒業式

          先日、高校を卒業した。 みんな、嬉しそうに笑顔で写真を撮り、友だちや先生と話をしていた。 そんな中で、私はクラスの片隅で、誰にも気付かれないように一人で涙を流していた。 高校三年生で出会った先生は、私にとって大きな影響力を持った人だった。 芸術科の先生で、芸術に対する考え方が素敵だな、と思った。授業で時々話してくれる余談話が心に溜まっていた。 学年の先生にではなく、この先生に進路の相談をするようになった。 理由は、何となく"この先生は面白い話してくれそうだな。"と思ったか

          卒業できなかった卒業式