まだ夢から醒めない
最近、いや、ずっと前からだったと思う。日々の生活が生きづらくて仕方がない。一生懸命生きるしかないことは理解しているが、"憂鬱"という言葉に支配されている。
夜は気分が落ちやすいと聞くが、私にとって朝が一番つらくて死にたいという気持ちは頻繁に湧き上がる。そんな気持ちを抱えたまま、朝の電車に乗り込む。快速ではなく、各駅停車の電車に乗って、端っこの席に座る。しばらく寝ようと思った。しかし、隣の席に座った男性を見た時、心臓が高鳴って、寝れなくなった。
特別かっこいいでもなく、中肉中背のサラリーマン。
それでも、私が嬉しくて泣き出しそうになったのは、先生を思い出したからだった。纏っている雰囲気が、先生を連想させた。そのまま、私は眠ってしまった。夢の中で、私は高校生に戻って先生と話していた。夜遅くまで残って、他愛もない話を、ひたすら。目が覚めた時、隣の男性はいなくなっていた。丁度ドアから出るとこで、つい追いかけてしまいそうになった。
きっと、まだ夢から醒めてない。
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