夢を語るな、凡人な私。
夜の風は、まだ冷たい。
春が少しずつお別れを告げていく4月末。
"5月病"が近づいてくる音がする。
夢をずっと追いかけてきていた。
自分だけは特別な存在だと思っていた。
18歳になって、同じ夢を周りが抱いている環境に行って初めて、違ったと思った。
"才能" "努力" "嫉妬" "自己肯定感" "魅力"
あらゆる言葉は目に見えないけど、目の前に広がっていることを実感した。
自分の存在意義に疑問を抱いて、何のために生きてきたのか分からなくなった。夢を追うために、色々なものを犠牲にしてきたつもりだったけれど、まだ足りなかった。
何故、私は私を受け止められないのだろう。
何故、私は私の夢に自信が持てないのだろう。
何故、私はこんな人間なのだろう。
常に、頭の中で疑問が湧き出る。
湧き出て、涙が出てくる。人に恥ばかり晒している。
生きているだけで、恥を晒している人間。
夢を語る資格のない、人間なのです。私は。
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