終わらない夜

何だか突然、不安になった。
好きなものに対して酷い劣等感を持ち、このまま埋もれて、いつの間にか大嫌いになるのではないかと。

好きで好きで仕方なくて、誰かと比べるなんて考えなければいいのに、他人のを見て、「あぁ、あの人は才能があるのか」「器用なのだろうな」「偉い人も、あの人の作品を見ると"素晴らしい"って言うもんな。」と、心の中で、あーでもない、こーでもないと論争が始まる。

うるさいうるさいうるさい、黙って自分の作品に集中しろよ。といくら考えても、手は止まったまま頭は働く。

ひどくみっともない自分、最近わたしの心に陽は差さない。真っ暗な中をひたすら突き進んでいる。

あの人は、努力をしている。私は努力をしていない。簡単な話。だからこんなにも差は縮まらない。

言い訳ばかり言って、妬んで僻んで、愚痴を言ってお終いの私は、きっと、誰よりもみっともない。

そんなことを考えて、いつの間にか日付が変わる。また明日、何も変わらない日々が始まる。

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