夏の終わり
世の中の人で、優しい言葉をかけてくれる人がいます。基本、すごく嬉しいですが、その言葉は時間が経てば呪いになります。
私は今でもその呪いにしがみついて生きています。
結婚指輪をつけなくなった、可愛いイラストのTシャツを着るようになった、髪の毛にワックスをつけなくなった。そんな貴方が魅力的です。
今の貴方は去年の貴方よりも若々しく見えて、少し羨ましく思いました。私の実年齢は、貴方よりもうんと若いはずなのに、老いを感じるの。
時が経てば、貴方のことなんて忘れると思っていました。けれど、高校生じゃなくなった私がわざわざ貴方に会いに行く理由って何なのでしょうか。答えは薄々気づいていますが、そんなのは気づかないふりです。
話していると、息苦しくなります。来なければ良かったと後悔もします。でも、いつも最後は決まって、幸せだと勘違いしてしまうの。馬鹿だ。
私は依存しているのかもしれない。恋ではない、と思っている。だけど答えはわからない。分かろうともしない。
多分、貴方には会いに行けない。今日で最期。
さようなら、先生。好きでした、
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