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たい焼アイス、下から食うか?上から食うか?

最近マイブームというものがありまして、一日の中でこれを食べなきゃやってらんねぇというものがあります。

それは何かというとアイスであります。



なんのアイスかというと井村屋から出ているたい焼アイスです。

井村屋のあんこは美味しいです。頭から尻尾までたっぷりとあんこが詰まっています。夏真っ盛りならシャーベット系のアイスがいいのですが、少し落ち着いた気候になるとモナカがおいしい季節になります。


これは統計でも表れていて30℃を超えるとアイスよりもかき氷の売り上げが伸びるのだとか。

そんなこんなで僕はここ最近、たい焼アイスにはまっているんです。




たい焼といえば『泳げたいやきくん』ですね。
毎日毎日僕らは鉄板の上で焼かれて嫌になっちゃうよ。ってやつです。
僕の中であの歌はパンクソングだと思っています。反骨精神、アナーキー、そんな言葉がよく似合うメッセージソングですね。




話が逸れそうなのでたい焼アイスの話に戻ります。



大好きなたい焼アイスなのですが食べるときにルールというのがあります。
ルールと言っても、それを破ったからと言って誰かに咎められたり、罰せられたりするもんじゃありません。ただ何となく自分の中のルーティーンみたいなところです。


それは何かというと食べるときに頭から食べるということです。



特に意識したわけではなかったのですが、今日食べるときに袋を開けると尻尾の方だったんです。そこでなんだか尻尾から食べるのはしっくりこないなと思いました。そこでわざわざ頭から袋を開け直しました。その時に、そういや頭からいつも食べていたよなと気づいたんです。



頭から食べようが、尻尾から食べようが胃に入れば、まさしく一緒になるのですが僕の中では頭から食べることが一つのルールになっているんです。




そんなことを考えていたら、そういやたい焼に限らず、魚を食うときは決まって頭から食べているなと思いました。なんでだろうと自分の記憶を探ると、小学生の頃の自分にたどり着きました。



僕の小学校は少人数でした。


同級生は6人しかおらず、全校生徒は十数人。
校庭のトラックも100メートルしかなくて絵に描いたような田舎の小学校でした。僕が22歳の時に廃校になったんですが、僕が記憶を探ると決まってこの小学校の時の思い出にたどり着きます。


そして今回もまた魚を頭から食べるというルーツを探るとこの小学校の思い出にたどり着きました。




給食の時です。


前述したように僕らの小学校は全校生徒十数人。なので給食は全校生徒がひとつの教室に集まり食事をしていました。


給食はといえば給食のおばさんが作ってくれて、時々地元の人からいただいた魚や果物が出たりしました。育ち盛りの小学生。栄養を蓄えなければなりません。そのためかジャコが度々出てきたと記憶します。



そしてある日、給食にジャコが出てきた時、誰かがこう言ったのです。





「魚は頭から食べたら頭が良くなって、尻尾から食べたら足が早くなるんやで!」




誰が言ったのかは覚えていません。
上級生の人が言ったのか、先生が言ったのかそれは定かではありません。


当時、子どもだった僕はこの子ども騙しみたいな迷信を真に受けて尻尾から食べるようにしました。なぜなら足が早くなりたかったからです。

小学校で足が速いというのはなぜかヒーロー扱いされます。そして権力も足の速さに比例するという謎の方式があります。人数が少ない僕の小学校でもそんな不条理な定説があって、僕は足が早くなりたくてジャコを尻尾から食べるようにしていました。


しかし、僕も大人になりました。
僕は陸上選手じゃありません。足の速さなど興味がないのです。
代わりにこの世知辛い世の中を生き抜くために頭脳を鍛えたいのです。
回転の速さ、記憶力の良さが欲しいのです。つまり頭がよくなりたいのです。


なので魚は頭から食べます。


大人になった今は迷信だというのは明らかなのですが、それでも1ミリぐらいは効果あるかもと謎の期待を膨らませているのです。



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