死にたくても生きるしかないの?

こんにちは。江川一実です。日々生きづらい人たちの心に寄り添う方法を模索しています。

今回は自殺について。とある俳優さんが自殺したという報道がありましたね。これによって後追いなどが起こらないこと、また彼の冥福を祈ります。

生きづらい人たち、一度は自殺を考えたことがあるかもしれませんね。生きづらいってそのまま生きるのが辛いってことだから。私は自殺を否定しません。何故ならそれほど辛いことがあったり心にモヤがかかったりして自分で死を選ぶほど苦しんでいたのでしょうから。ここでは語りませんが安楽死制度についても世間では色々と言われていますよね。本当に心から苦しんでいるのならば自ら死を選んでしまうのも仕方のないことなのかもしれません。

ただ私は自殺を肯定もしません。私自身自殺未遂(とは言っても未遂とすら言って良いか怪しいレベル)をしたことがあるのですが、今は希死念慮がたまに顔を出すことはあれど本気で自殺したい、しようとは思いません。自分を取り巻く環境や自分自身の心情が変わったからだと思います。

自殺を肯定しない(できない)理由として最初にあげられるのは自殺に失敗した時のリスク。どんな方法であれ後遺症が残る可能性はゼロではありません。それに恐らく自殺は失敗する確率の方が成功する確率より高いでしょう。何せ自分でトドメをさすのです。痛みや少しの未練などに意識を持っていかれるとまず成功できないはず…そうなると待ち受けているのは自殺決行前よりさらに苦しい生活だと予想できます。最悪生きているのに自分の意思で何もできなくなる可能性だってあるのですから。

そして二つ目、本当に人生そのものが苦しみかはその時にはわからないこと。人生何があるかわかりません。今以上の苦しみがあるかもしれないし、もしかしたらとても良いことがあって死んだら後悔するような運命になる可能性だってあります。まだわからない未来を見ずに命を絶ってしまうのって勿体ない!未来の答え合わせをするために生きることも一つの生き方だと思います。

そして最後に、抱えている希死念慮が病気によるものかもしれないこと。ここでいう病気は精神疾患を主に指します。鬱病や双極性障害、発達障害など希死念慮を伴ったりそれが二次障害として現れる病気や障害は結構あります。そしてそれは正しい治療を行うことによって多少期間はかかっても消える可能性が高いです。私は恐らく双極性障害の症状により強い希死念慮を抱いていましたが投薬治療をしたり悪い縁を切ってバイトを始めて環境を変えることでなんとか常に死を意識する生活から抜け出すことができました。まだ寛解はしていませんが相当良くなったはずです。

死にたい人、まだ決断は早いかもしれません。一緒に未来の答え合わせをしませんか。あるいは生きる楽しみを見つけるために動いてみませんか。これを読んだあなたが少しでも生きることを続けてくれる気になるよう祈るばかりです。それでは。