見出し画像

復活力をつける!

こんにちは。今日の写真は近所の散歩道。海沿いの道をサイクリングする人、走る人、歩く人が行き交う気持ち良い場所です。バンクーバーらしいですよね。

今日は『復活力をつける!』というテーマで書いていきます。私自身、今に至るまでに色々な苦境に出くわしたのですが、その度に何とか復活して来ました。

日本の皆さんは4月に入り新しい場所で何かを始める方も多いと思います。この復活力はそんな新境地で頑張る方にも長い人生を歩んでいくにも必要とされるものなので、今回も誰かの何かのヒントになればと思って書いていきます。

*** *** ***

どんな時に必要なの?

冒頭で少し触れましたが、長い人生には復活しなければいけない事態が必ず来ます。例えば、俗にいう「スランプ」や「倦怠期」という時期には復活する力が必要になります。

スポーツ選手によく用いるのが「スランプ」ですが、自分では頑張っているつもりなのに結果が出せない時ってあるんですよね。努力は必ず報われると信じたいですが、どれだけ頑張れば報われるかは誰にも分かりません

カップルにも「倦怠期」は必ず来ます。どんなに愛し合って一緒にいると決めても些細なことで口論になったり、相手が何をしていてもイライラしてしまう時期も来たりします。

こうした苦境に陥った時に必要なのが『復活力』です。

*** *** ***

最大の復活力に目覚めた時

過去を振り返った時に自分の『復活力』を一番感じたのは15歳の時です。これは前にもブログに何度か書いている私の一番の暗黒期でもありました。

もともと酷いアトピー体質で生まれたのですが、14歳の頃に特殊な皮膚病にもかかり指で触れただけで皮膚片が落ちてしまう病気になりました。思春期の多感な時期にこの病になったのは今思い出しても涙が出るほど辛い経験でした。

本来誰のせいでもないのですが、当時は「こんな体に産んだ人」と言う事で大好きな母ですら恨みそうになっていました。それくらい心が荒んでしまっていたのですが、健康を害すると人って心も不健康になってしまうと気づきました。

(以下、少しグロテスクな描写が含まれているのでご注意下さい)

それくらい心身ともに追い詰めてられた私の日常は、毎朝、自分の皮膚を回収掃除することから始まっていました。どう言うことかというと、、、

寝ている間に皮膚が摩擦で落ちてしまうので、起きるとベッドや周りに皮膚片が山積みになっているのです。かき集めると5CMほどの高さのある山ができていたのを今でも覚えています。

喘息もあるので、自分の皮膚片が気管に入ってしまうと危険だと言うことでマスクをして寝る日もありました。寝ている間に自分の皮膚で呼吸不全になるなんて怖すぎますよね。。。

そんな風に毎朝自分のカケラを拾い集める毎日の中で最初は泣いていたのですが、ある日「私は毎日生まれ変わっている」と思うようになりました。

古い皮膚が落ちた後に必ず新しい皮膚ができていました。新しい皮膚は赤ちゃんのようの皮膚のように繊細で脆いのですが、それでも私を守ってくれるものでした。

当時は体質改善の為に毎日12個くらいの薬を服用し続けていました。そして徐々に効果が出て来て数ヶ月後には私のカケラの山は5CMから3CMになりました。そして、1年程かけて殆ど落ちなくなりました。

自分が身体的に復活していくのを感じるたびに、精神的な復活も同時にしていきました。どんなに辛い事でも終わりが来ると知った1年でした。

*** *** ***

結局、どんな力なの?

私の青春時代の思い出は共感しづらくグロテスクな例だったかと思いますが、上記の経験を通じて「復活力」とは「物事の終わりを認識すること」だと気づきました。

メメントモリの意識とも似ていますが、私たちの命も含めて全ての物事には終わりが来ます。でも、私たちは辛い状況の渦中にいる時に不安になったり絶望的な気持ちになります。その理由は、その置かれている辛い時期が一生続くような気持ちになっているからです。

もちろん、治ることのない病気になる方もいますし、辛い時期が一生続いて星になる方もいると思います。でも、そうでない限りは「物事には終わりがある」と気づけるだけで考え方は変わります。

私もカケラが落ちていく事だけに着眼していた時、毎日泣いていました。でも落ちた後には柔らかな皮膚が必ず再生していました。

その事に気付けた時に自分が改めて「生かされている」と思い「生まれ変わっている」と捉えることができました。

正にこれは失うものがあれば得るものもあるを体言化したものでしたし、あの頃の私にはそれに気付けたことが希望の光でした。いつか、この新しい皮膚がそのまま私を守り続けてくれると信じて生きていました。

ポジティブ思考の大切さはよく言われますが、やっぱり常にポジティブにいるのは難しいと思うんです。ただ、「全てのことには終わりがある」と言う事実を覚えている事は誰でもできると思います。

この事実は命を対象にした時には悲しく聞こえますが、苦しみとした時にはポジティブに聞こえます。この捉え方の違いを感覚的に自分に植え付けることが「復活力=幸せ力」だと思っています。

*** *** ***

復活力の活かし方

この「復活力」に気づけたという事は、人生を前向きに強く生きていくための武器を手に入れたようなものです。でも、その武器の使い方が分からなければ意味がありません。

というわけで、最後に「復活力」の活かし方について話したいと思います。

スランプや倦怠期やトラブルの図中にいると冷静にいるのが難しく、せっかく手に入れたはずの「復活力」を忘れがちです。そんな時に試して欲しいのが「起きていることを物語としてみる」ということ。

この方法には結構な想像力が必要になります。例えば、私が14歳から経験したことを物語の一章としてみた時、その経験が何かの鍵になるのが分かると思うんです。「振り返れば、あの時をきっかけに強くなれた」みたいな。

昔から文章を書くのが好きだったので、実は当時私はフィクション・ノンフィクション小説みたいなものも書いていました。自分を主人公にした物語です。難病に侵された主人公が復活していく物語を書きました。

そうする事で皮膚病が治って普通にスポーツができたり、半袖が着られるようになるのを夢を見ていました。きっと普通の日常を取り戻せると。そして、薬のおかげで私は実際に普通の生活をできるようになりました。

*** *** ***

復活した後は

医者からは普通の人の2500倍程のアレルギー指数が薬により250倍くらい落ちたと言われました。それから大人になりカナダに来て少し強くなったと思うので感覚的には人の100倍くらいまで落ちた気がしています。

それでも今でも皮膚は非常に繊細なので香料が入ったものは一切使えません。99%無添加というオーガニックのシャンプーを使っても肌が荒れてしまいました。1%の化学物質に反応してしまいます。

野菜や果物に直接触ると荒れてしまうので料理をする時は手袋をしています。ハンバーガーは外ではフォークとナイフで食べていて、家では手袋をして食べています。ソースが少しでもつくと荒れてしまうからです。

アレルギー指数は普通の人に比べれば、完全に普通の生活には戻っていないのかもしれません。それでも、暗黒期から比べたら信じられないくらい健康になったので、これはカナダの綺麗な空気と水・そしてストレスの低い生活のおかげだと思っています。

今日はグロテスクな描写もありつつ長くなりましたが復活力のお話でした。何か壁にぶつかった時に苦しい時期にも絶対に終わりがあるという事、そして自分が居心地良いと思える場所を見つけ出すという事が大事だとを覚えておいてください。という訳で、今日の一言はこちら↓

“Only in the darkness can you see the stars.”  by Dr. Martin Luther King Jr.

*今日の1曲:No Air by Jordin Sparks and Chris Brown         最近見かけない2人だけど昔よく聞いていた美しい曲


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?