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女を殴る男のことが忘れられないと言う女性の気持ちがなかなか分からない

レビュー
見た映画:彼女がその名を知らない鳥たち(2018年)
感想タイトル:女を殴る男のことが忘れられないと言う女性の気持ちがなかなか分からない

十和子(蒼井優)は気の良いブ男のダンナ陣治(阿部サダヲ)を蔑ろにし、昔の暴力男のことが忘れられません。当時、殴られて顔面やアバラ折られているのだが。ウーム…。
しかし陣治も嫌われるのが嫌なら、髪切って無精ひげぐらい剃ればいいのに(映画の演出上仕方ないか)。そして陣治の優しさも僕には良く判らない部分もありました。まぁ十和子=蒼井優はかわいいからそうなるのかな。。
序盤、十和子から奴隷のように扱われながらも彼女の尻に手を伸ばし、結果突き飛ばされてボロクソ言われ、それでもニヤニヤしている陣治が下僕感でていて面白かったです。

ところで不倫男や暴力男は大体エロいことばっかしてて、引きこもりニートはひとりでクヨクヨ、多分あんまりエロいことしてない(僕のことじゃないですよ)。同じロクデナシなのに格差ありすぎで不平等でズルいな、なんて、映画見ながら映画と関係ないことを思ったりもしました。

視聴後に予告編を見たら『最低な女と男がたどり着く究極の愛、あなたはこれを愛と呼べるか』とあり、あぁ、確かにそういう話だとは思いました。僕は十和子がいまいちバカな人にも思えてしまったため、だから素直に『呼べます!』とは答えられませんでした。他の登場人物も不倫男や暴力男やエロじじいとか、一番マシなのが下僕でしょう。出てくる人たちが全体的にあまり好きでないし、もう勝手にしたら良いと思いました(でも殺しはダメ)。暴力男が忘れられないという前提時点で、自分にはない感覚なので、少し冷めてしまうみたい。忌々しくて忘れられないのならまだ分からなくもないが…。

同じ白石和彌監督の映画に『ロストパラダイス・イン・トーキョー』がありますが、そちらの方がすごく好きでした。

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Twitter : 野村航@Myuwzikku7

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