ヤムーの大冒険 第1章 第20話 お地蔵キャンプ〜14日目〜
ヤムーの大冒険は厳しさも伴う過酷な冒険に突入していました。
ヤムーはラリーに新しい剣の調達を任せて、
カルガモのボッツとパギンスの役割について
話し合いを始めました。
「パギンスの役割なんだけど、ボッツの考えを教えてくれないか?」とヤムーが言いました。
「やはりパギンスの魅力は吠える声の迫力と噛む力の強さだと思うよ。先制攻撃の前にパギンスに吠えてもらう事により相手方は間違いなく戦意を喪失するし、後ずさりすると思うからこちらが攻める際に優位になるよね。最終的にガブライズを落としたら勝ちだから、パギンスにガブライズの足に噛みついてもらい、動きを止めたその隙に君とラリーが剣でとどめを刺すっていうのはどうかなぁ?」
「なるほど、ただジャック・グロウの戦闘レベルから考えるとガブライズは相当な強さだと予測は容易いよね。それにはパギンスの噛む力とスピードをこれからかなり鍛えていかないといけないかな。まぁ兎にも角にもボッツの戦略に間違いはなさそうだよ!」
ヤムーはそう言うと軽く微笑んだ。
ボッツも満足げに微笑み返した。
相変わらずチャッピーはイタチのタッチの看病に頑張っていた。タッチは水だけは少し飲めるようになっていた。チャッピーによると、タッチの仲間達は川沿いの少し先の橋のたもとの穴ぐらに暮らしているという。
それを聞いたヤムーはラリーを連れて橋のたもとの穴ぐらを目指す事にした。
ヤムーはボッツにお地蔵キャンプは任せたと伝えた。
昼過ぎ、ヤムーとラリーはタッチの仲間達のいる穴ぐらに向け南へ進んだ。
「ヤムーさん、タッチの仲間達は我々を受け入れてくれるんですかねぇ?」
「いやっ正直僕にもわからないよ、、本来はイタチも凶暴な生き物だからね、、、だからタッチのことをしっかりと伝えて、慎重にいかないとね。」そう言うとヤムーは真剣な面持ちで先を急いだ。
ヤムーは改めて感じていた。
本当に後戻りできない恐ろしい大冒険だと、、、
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