研究)「潜在看護師の復職支援」ー4.キャリアプランアンケート調査

リアリティショック以外の、看護師不足の要因があるのではないかという前提のもと、
「将来、医療従事者以外になろうというキャリアプランを持った学生が存在するのではないか」、
「10年後、20年後も医療従事者で居続けようとは考えていない学生が存在するのではないか」
という仮説をもとに、アンケート調査を行った。

この調査では、将来看護師となる人たち独自の要因を知ろうと、看護学部以外の人にも調査を行った。

4-1.目的

アンケート調査により、「入学時と現在のキャリアプラン」、
「卒後5年、10年、20年でのキャリアプラン」を明らかにし、
『医療従事者として働き続けること』以外にキャリアプランがあるのかどうかを明らかにし、
将来医療従事者となる者の不足への対応を検討すること。

4-2.手法

医療系学部に所属する学生91名(医学部31名、薬学部6名、看護学部50名、医療学部(技師等)3名、歯学部1名)を対象に、
Webアンケート調査を行った。調査において、Googleドキュメントを用いてアンケートを作成し、
インターネット上での回答を仰いだ。

回答期間は2013年10月19日~11月6日の23日間である。

4-3.結果
(1) 回答者の分布

回答者の性別は、男性が20名、女性が71名であった。

回答時の学年は、1年生23名、2年生19名、3年生16名、4年生12名、5年生17名、6年生4名であった。
また、回答時の年齢は18才1名、19才21名、20才14名、21才13名、22才16名、23才20名、24才4名、
30~35才1名、41才以上1名であった。


回答者の所属大学は、慶應義塾大学が65名と最も多く、
その他には琉球大学10名、大阪大学、北里大学が2名、岡山大学、鹿児島大学、金沢大学、群馬大学、
筑波大学、帝京大学、東京女子医科大学、東北大学、日本医科大学、海外大学が1名であった。

(図6:対象者の学年分布)

(図7:対象者の年齢分布)

(表1:対象者の大学と学部の分布)

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