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創作#8 ”老い”を楽しむこと、モネの睡蓮を楽しむこと【エッセイ】

睡蓮を楽しむことは老いを楽しむこと

わたしはモネの「睡蓮」が好きだ。
その魅力はピントが合っていないところ、そこにあると思う。

その「睡蓮」を観るために、千葉県のDIC川村記念美術館、東京駅のアーティゾン美術館、上野の国立西洋美術館によく足を運ぶ。

そして、モネの「睡蓮」の前で立ち止まり、その中でゆっくりと静かな時間をただ過ごす。

この睡蓮を描き始めたのはモネが晩年になってから。
つまりこの頃のモネの視力は衰えていたと考えられる。
それがこの睡蓮のピントが合っていないところに反映されているのかもしれない。

しかし、わたしにとってはそれがかえって魅力的に感じられる。
見るという力の源も言える眼の衰え、画家にとっては致命傷とも言える身体的な衰えを、隠すことなくそれを作品にしているところだ。

自分が世界をどう観て、それをどう描くか?

そこには"見る"だけではなく"観る"という能動的な行為、意志が含まれている。だからモネの睡蓮は写真には表現できない、人間だけが感じて表現できるリアリティがあるように思える。

わたしには、そこに美しさがあるように思える。

そして先日眼科の検診に行ったところ、思ったよりも老眼が進んでいることがわかった。わたしはモネの睡蓮を愛し続ける。そのために新しいメガネを手に入れよう。睡蓮の美しさを楽しむために。

いざゆかん、メガネ屋OWNDAYSへ!

FURLAのメガネを買いました

メガネはいつもオンデーズで買っているのですが、もう海外ブランドのメガネを取り扱うのは終わりのようですね(残念)。

銀座のマロニエゲート店に行ったらもう在庫限りで、お気に入りのPoliceはもうなかったけど、Furlaのメガネが30%Offで買えました(ラッキー♪)。

最近、特に夕方になるとピントが合いづらく「モネの睡蓮みたい!」な日々を過ごしていましたが、眼科から新しいメガネを作ってください、度数を下げてください、と処方箋が出たので、名残惜しつつも新しいメガネをつくった。

そんな日々の一幕をトリガーにつくった創作が今回のショートショート/エッセイです。創作に意識を向けると少しだけココロを軽くするための日々の処方箋としてお読みください。

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AIを使えばクリエイターになれる。 AIを使って、クリエイティブができる、小説が書ける時代の文芸誌をつくっていきたい。noteで小説を書いたり、読んだりしながら、つくり手によるつくり手のための文芸誌「ヴォト(VUOTO)」の創刊を目指しています。