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第7回『ちょっとだけコンテスト』結果発表!


お待たせしました!

第七回『ちょっとだけコンテスト』の結果発表をいたします。みょーです。一応いつもの挨拶をしておきますが、いろいろと遅いので駆け足で行きます。


今回の参加者は7名。そして結果発表で紹介されるのは7名。やりますね!

全員入賞した中から、特別にグランプリが選出されます。だれかな~



さて、さっそく表彰へ移りますよ!




頑張ったで賞



クローバーさんの「ちょっとだけ得をした話」は、2年間続けた個別指導講師のアルバイトを辞めた際に起きたこと、感じたことについてのものでした。

自分も塾に勤めていたことがあるのですが、あの仕事って実際にやってみると、とても難しいんです。


ピリピリした受験生もいれば、やる気のない生徒もいる。勉強の仕方や考え方もバラバラで、仲良くなろうとすると勉強を教える時間が無くなる。かといって、信用を得ないまま授業をしても話を聞いてくれない。出来ますか? 無理でしょ(林修風)

だから、クローバーさんも失敗を重ねました。辛かったと思います。特に、こうした対人のコミュニケーションが必要とされる仕事での失敗は心にきます。


「担当を変更して欲しい」なんて「あなたは人としてダメだ」と言われている気分になってもおかしくありません。ここで19~20歳くらいの若者は心が折れるのではないでしょうか。

それでも自分の授業に来てくれている生徒のため、出来ることをしようと個別指導講師を続けたこと。ワシは感動した(唐突な老化)


さっき「対人のコミュニケーションが必要とされる仕事での失敗は心にくる」と書きましたが、その逆もあるんです。本当に他人のことを考えた人には、ご褒美とも言えるほど嬉しいことが起きるんです。それを謙虚に「ちょっとだけ得をしたな」と思える感性にもワシは感動しました(引き続き老化)


大真面目に仕事の観点から見ると、クローバーさんの良かったところは“客観的な視点が持てたこと”だと思います。特に「自信の無い範囲には手を出さない」と「生徒に文句を言わせない覇気」はとても重要です。何でもかんでも許してはダメです。

きちんと自分の意思を持った上で、生徒と誠心誠意向き合ったこと。これこそ一番のコミュニケーションです。素晴らしい講師だったのではないでしょうか。ワシは感動しています。この話は前もした? ところで晩ご飯はまだですか?


よくある恋愛や友情で言われるような、薄っぺらなものではなく、誰かの人生を変えるような場所。たとえば「受験」なんかに関わる場所で、色々な人から必要とされる経験は、まさに人生において「ちょっとだけ得をした」と言えるのではないでしょうか。いや言えない。ちょっとどころではない。失格!

でも素晴らしい話なので、今回は特別に「よく頑張りました。これからまだまだ色んなことが起きるだろうけど、この経験を忘れず、他人とは誠心誠意向き合い、なにより自分の意思を大切にしつつ、揺るがない覇気を持ち続けま賞」を贈呈します。略して「頑張ったで賞」です。




素敵で粋なヒーローで賞



今回が初めましてとなる偏光さんの「ちょっとだけ得をした話」です。たまにいらっしゃるのですが、僕の企画タイトルに使われた言葉を、文中で使ってくださる粋な投稿者さんがいます。偏光さんもそうでした。

「ちょっとだけ」って言葉の響きいいですよね。昔の偉い人も言ってましたもんね。ほら、加藤茶という伝説のコメディアンが……


偏光さんのお話は、飲食店に出かけた際に起きた、ちょっと不思議な出来事についてです。招き猫が2匹集まるとどうなるのか。とくとご覧あれ(?)

さて、世の中には不思議な出来事が多いですが、よくよく考えてみると何かしらの理由があることがほとんどです。僕みたいな頭カチカチ男だと理屈をこねちゃいますが、偏光さんは素敵な理由を見つけていますね。そこが一番の見所ではないでしょうか。とくとご覧あれ(?)


元パン屋としては店番と客として出会いたかったなあと思った。そんなお話でした。

流行病のせいで苦しむ飲食店のために、旦那様と共に、これからも客を招きまくるヒーロー(猫)を続けてください。ありがとうございました!




勇気を与えるヒーローで賞



当方さんの「ちょっとだけ得をした話」は、自らの生きる世界について考えてみたって感じの記事です。かなり文章力がレベルアップしているように感じました。個人差はあると思いますが、僕には読みやすかったです。

そのことからテンションが上がって、ついメンバー限定記事で「もっとこうしたらすごくなるよ!」と、お節介を焼いたのですが、当方さんは素直に受け取ってくださりまして、僕の中のリトルみょー(幼いという意味)が満たされました。感謝です。


さて、この記事では、オリンピックの金メダリストである北島康介さんと、フリーアナウンサーの田中みな実さんの生き様について、当方さんが感じたことがまとめられています。

理不尽な世の中に向き合い、視野を広げることで、二人のことがちょっとだけ理解できるようになった。そんな成長のお話です。


他人と自分を比べるって、意外にあまり考えないことなのかも、と思いました。本気で打ちひしがれるほど悩んだ人って、なかなかいない気がします。

暗いなあ、と思って続きが読まれないかもしれないと感じました。共感されないってだけで損するともったいない。


記事の通り、「住む世界の違い」といえば、読み手と書き手の住む世界も違います。共感を得るための工夫を重ねないと、やはり伝わりにくいテーマなのでしょう。

僕は当方さんの文章を読むことも多かったこともあり、色々な感情の流れから、これまでの経験などを振り返る機会をいただくことができました。少しの進歩だとしても、悩みを乗り越えた人を見るのは勇気がもらえます。人には人の地獄があるなら、逆に「人には人のおもしろい世界がある」ってことですし、ワクワクしてきますね。


色んな人に伝わって欲しいメッセージがたくさんありました。別に上手くなる必要もないのですが、これからも文章に磨きがかかっていくのが楽しみです。上から目線で申し訳ない。

ちなみに、偉い人いわく「中学生に書いているつもりでやるのがちょうどいい」とかなんとか。おめーらみんなクソガキだあ!(クソガキ)




成長を続けるヒーローで賞



タカチセさんの「ちょっとだけ得をした話」は、悲しい星のもとに生まれた一人の戦士が邪悪な保護者会員に打ち勝って冨永愛になる大河ドラマです(違う)


ほんの少しだけ、誤差の範囲内で微量ながらふざけてしまいました。本当は「コンプレックスとの付き合い方の変化」が中心となった、心の成長のお話です。

人それぞれにコンプレックスがありますが、タカチセさんの場合は「童顔で身長148センチ」とのことで、実際に警察やコンビニ店員に子ども扱いされたそうです。僕も20代前半で高校生扱いされたことはありますが、10歳以上も間違われたことはありません。


しかし、「女性で童顔かつ低身長はかわいいからいいんじゃない?」と思われそうです。で、それがまたコンプレックスになりそう。周りが思う以上に気にしてしまいそう。なんとなく想像つく。

僕も「痩せててうらやましい!」と言われることが多々ありましたが、犠牲にしているものもたくさんあります(腕時計が合わないとか胃腸が弱いとか筋肉つかないとか)


僕で言う「ガリガリに痩せている」ことについてですが、その状況を冷静に振り返り、メリットとデメリットを比べてみると、実は良いことの方が多かったりするんですよね。

自分が自分にしか分からないデメリットばかりに注目するあまり、メリットを活かせていないということの方が多いです。タカチセさんの記事がまさにそれについて書いてくださっていて、なおかつ分かりやすくてポップでした。


他人に分かってもらえない苦労はあるけれど、それは自分にしかない特別な才能なわけで、だったら利用しながら生きていった方が楽しいよね!って感じで、僕もお腹を壊しながらスマートボディで生きていこうと思います。

皆さんも自分のコンプレックスを違う角度から覗いてみれば、意外な長所に気づけるかもしれません。


タカチセさんにしか書けない記事でした。とてもおもしろかったです!




愛にあふれたエピソードで賞



中岡 始さんの『ちょっとだけ得をした話』は、幼少期の経験から得た、ある才能についてのお話です。

才能と言うと「?」となる方もいらっしゃるかもしれませんが、僕の中で「才能」=「努力や経験によって身体に染みついた能力」という認識ですので、この記事では才能と呼びます。


その才能というのが「人見知りをしない」というもの。僕が塾で働いていたとき、人見知りをしない子どもは得をすることが多いな、と感じたことがあります。

人見知りをする子どもに対する印象は、仕事ということもあって「どうにか仲良くならないといけないな」になることが多いです。一方で始めから心を開いてくれる子どもは「一緒に勉強しようぜウェーイ!」となります。後者は僕がバカになるので、この話は無かったことにしましょう。どっちもかわいいからいいんだよ!


とにかく、中岡 始さんには、経験から得た才能が備わったということです。そして中岡 始さんの記事では、それがどのようにして身についたのか、どんな風に活かされたのか、どれだけ夫さんが好きなのかがまとめられています。なんかひとつだけ雰囲気が違うぞ。

昨今では『親ガチャ』という言葉が使われるようになりましたが、実際に子どもの頃の環境というのは、自ら選ぶことが出来ません。少しくらいは変えられるでしょうけども、幼い子どもには酷というものです。


であれば、人生に役立つことを幼少期に経験できるって、かなりすごいことです。色んな人と関わって、支えてもらうことが出来た。間違いなく「得をした」経験です。テーマにぴったり! ところで「配偶者ガチャ」に勝利するコツを教えてもらえないでしょうか(ガチャ引いてる時点で負けな気がする)


とても楽しく読ませていただきました。またとんでもない書き手が『ちょっとだけコンテスト』に現れましたね。

こりゃ次回からもグランプリ決めるのが大変だぜ!



THE『ちょっとだけ得をした話』で賞



のばらさんの「ちょっとだけ得をした話」は、これぞまさしく「ちょっとだけ得をした話」って感じでした。とても素晴らしい。こんなにぴったりテーマにハマることある? すごいぜ。特別枠で賞をあげたいくらいだぜ


今回のお題、何が難しかったかって、ちょっとの得で一本の記事になるようなエピソードがなかなか無いってことだと思うんです。しかし、のばらさんは「じゃあいっぱい集めたらいいじゃない」ということで、パンが無ければケーキ理論で書いてくださりました。眼からウロコ。鼻から生クリーム(?)

そのチョイスもまた素晴らしい。


毎日の「ちょっとラッキーだったかも!」って出来事は、色々なことが起きる中で忘れてしまいがちです。それなのに、いくつも集まった全てのエピソードが「ちょっとだけ得をした話」なんです。目立たない部分ですが、いざ真似しようとすると出来ないことです。僕は思い出せない。ささくれが綺麗に剥けたとかくらいしかない。あれ、目から透明の生クリームが……

のばらさんの言う通り、ちょっとだけのお話も数を集めて読んだらパワーちゃんになる! という、本当に楽しい記事でした。ちなみに僕はチェンソーマンを読んだことがありません。だれか単行本ちょうだい。


この企画に熱量をかけて書いてくださる方も多く、それに合わせて僕も真面目スイッチを入れた上で文章を読ませていただいております。

そんな中、「これこそが『ちょっとだけ○○な話』ですよ!」と言わんばかりの記事に出会えました。なんというか、ちょうどいいんですよね。


肩の力を抜いて素直に文章を書く、ということでしか生まれないものもあるのですね。眼からウロコ。鼻から生クリームです。




生クリームの件は忘れてください。




第七回『ちょっとだけコンテスト』グランプリ!



ちょっとだけ得をした気分になるラッキーセブンな『第七回ちょっとだけコンテスト』グランプリは、りみっとさんの「ちょっとだけ得をした話」です! おめでとうございます!


僕が影も形も無い時代、ペットボトルも当たり前に無かった時代の話です。

当時のりみっとさんは学生さんだったとのことで、記事を読む中で「そんなに年齢に違いがあるのか」と改めて驚きました。もはやnoteにおける母。いつもありがとう母ちゃん(違う)


まず、この記事全体に流れる空気が好きでした。長屋風の部室、仲間と談笑する時間、買い出し帰りの重たい荷物、瓶に入ったコーラ。どこか懐かしい空気に包まれた全てがエモいです。ところでエモいって何語ですか。

瓶を返すとお金がもらえるシステムって今もあるのでしょうか。手軽に使い捨てられるペットボトルとは違い、飲み終わっても、簡単に役目が終わらないところが素敵です。

コーラを飲んでコーラを買う。当時の学生は皆やっていたんだろうなと思うと、なんだか微笑ましいです。ペットボトルが主流になってからは道端に放り投げる阿呆がいっぱいいて悲しいですね。そんなやつらは鼻の穴メントスコーラの刑に処s(割愛)


さて、ここまでだと普通の「ちょっとだけ得をした話」ですが、りみっとさんの印象に残っている出来事たちが、この記事を特別なものにしてくれています。

瓶が足りなくて次のコーラが買えない時に生まれる、ちょっとした交流。時代と共に薄れてしまった、小さくて手軽な優しさを見ることが出来ました。思い出すと楽しくて嬉しい掛け合い。自分には無かったなあと、羨ましくなりました。


最後のまとめも素敵です。瓶で小銭を稼ぐことではなく、困っていることを他人に伝えること。反対に困っている人を気遣ってあげること。自分にも他人にも親切な行動をすること。そうした人との関わりを学べたということが『ちょっとだけ得をした』体験である。その感性が素晴らしいです。

小さいけど大切で、身近だけど当たり前じゃない。そんな経験こそ『ちょっとだけ得をした』ことじゃないでしょうか。そう思わせてくれたりみっとさんの『ちょっとだけ得をした話』を第七回グランプリといたします。


改めておめでとうございます。そしてありがとうございました! 母ちゃん!(違う)



総括



第七回は「ちょっとだけ得をした話」という難しいお題でした。ひとつの文章を作るにしては、お題の持つパワーが小さく、無理やり話を広げようとすると「お題に合わなくない?」となってしまう。中には「書けるかあ!」と投げ出しておかしな文章を投稿する人もいました。どこの誰でしょうね(鏡を見ながら)


参加者の方々も、きっと何を書くのか悩んだはずです。人生を振り返って「得をした経験はあったかな」と考えたはずです。それも大きな幸せではなく、ちょっとだけ得をした経験。

悩んで考えて、その最後に思い浮かんだもの。それって普段は気づいていない、忘れがちな「得」だったのではないでしょうか。だからこそ、今回はそこに注目して読ませていただきました。

それぞれ選んだものは異なります。気づき、人間関係、物事の見方、ラッキーな出来事などなど、それぞれが見つけた「得」には個性があり、そのどれもが大切にしたい素晴らしいものでした。


この中からグランプリを決めるとは、なんとまあ難しい話でしょう。とりあえず候補を挙げてみようとリストを作りましたが、ほぼ全員になったので意味がありませんでした。

こうなると好みの問題になるのでは……という感じですが、きちんと選出いたしました。グランプリとした理由も伝わっていると信じます。


聞いたことのある方も多いと思いますが、「あと○○個しかない……」と考えるか「あと○○個もある!」と考えるか~ みたいな例え話があります。「同じ状況でも考え方次第で幸せになれる」みたいな話だったと思います。

今回は、それに近い感覚の話が多かったと感じます。悩むことで、それぞれが人生経験をポジティブに振り返り、小さな幸せを見つけて戻ってくる。そんな優しい企画になった気がします。こんなに明るく前向きな企画になるなんて! よい参加者に恵まれるなんて! 得したなあ!


ということで、これが「みょーのちょっとだけ得をした話」でした。おれがグランプリや。


ではでは、恒例のトロフィーをりみっとさんにお贈りいたします。

いつもよりお得にしてみました(?)



最後に



僕が忙しいせいで色々とお待たせしたり不備があったり、感想を詳しくまとめられなかったりと、120%の力で向き合えた気がしておりませんが、また次回もよろしくお願いいたします。


さて、僕も自分の文章を書くとしましょ!



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