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タカチセのちょっと得をした話

読むのも参加するのも楽しい企画
『ちょっとだけコンテスト』
滑り込みで参加します!

今回は『ちょっとだけ得をした話』

得した話がなかなか見つけられず…
ずっと考えていて、やっとこ見つけました!
みょーさん、今回もよろしくお願いします!

❁❁❁❁❁

私は童顔で身長も148センチ。
ずっと”悲しい星のもとに生まれた”と思ってきた。

学生時代、背の順で並べば一番前。
「お前は後ろだと見えないだろ」と言われて前の席にされたこともある。
大人になってからもコンビニで酒を買おうものなら必ず「身分証明書を…」と言われ、22時以降歩いているとおまわりさんに止められ「おうちの人は?!」と言われることもあった。
レンタル屋や本屋で高い所にあるものは取れないし、大人っぽい服装は全然似合わない。ロングスカートはロングロングスカート。
先日任命された保育園保護者会の会長。集まりで私を始めて見た人は「え?コイツ?大丈夫なの?」と思ったに違いない(被害妄想)すいません…一応会長に身長制限はないか聞いたんだけどね…。

兎にも角にもこの容姿がコンプレックスで、どうにかならんものかと悩んできたけれど、振り返ってみれば結構得していることもあった。

まず、重い物を持つ場面が少ない。
その風貌から”力が無さそう”と思われるらしく、結構手伝ってもらえる。
基本的には介護職を長年やっているので結構力はあるのだけど、初対面の人は知らない。
「手伝いますね」と思い物を持つとすっごく褒められる。そしてお菓子とかもらえる。

人付き合いにも困らない。
相手は私を見ると”コイツ、弱そう”と思うらしく、関わりのハードルが下がる。
言ってみれば”ナメられてる”ということ。
20代の頃はこれが本当に嫌で”ナメられるもんか!”と見かけで何とか強く見せようとしていたけれど、最近は”ナメられてる方がコミュニケーション取りやすいな”になった。
そこからはニコニコしてより弱そうで敵認定されにくい自分でいるようにしている。
機嫌の良さそうなチビに周りは優しい。

自分の特性と向き合って、それなりに生きることでコンプレックスと思っていた頃よりずっと生きやすい。
弱そうに見えるからって実際弱いわけではないし、重い物も持てる。
無理をして自分を大きく見せようとする必要は全然なかったのだ。

いつか168センチの身長を手に入れて、冨永愛バリのクールビューティーな私になった時
私はきっと148センチ童顔の自分を懐かしむだろう。
それなら今の自分を思いきり楽しむのも悪くない(諦め悪い奴)

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