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2分で読める子育てエッセイ№602『前歯でチョコチョコかじる、アルアル~』

食後、甘いものが食べたくなって、ファミリーパックらしき小分けにされていたポッキーを食べていた。好きすぎて、伏字も忘れてしまう商品名。

すると、目ざとく見つけたダンナが
「俺もいる~」
といったので仕方なく、1袋分けてあげた。

言っとくけど、これワタクシのだからね。

すると、まだごはんを食べ終わっていない子供たちの横で、ダンナが軽快にポッキーを前歯でチョコチョコかじる、アルアル~を始めた。

1回目は1本。
2回目は2本。
3回目は・・・

と、だんだん本数が増えてくる。
分かる~。

それを見た小2の息子。僕の分がなくなるかもしれないと超焦りはじめた。
あれだけいっても上がらなかった食事のスピードが、一気にあがる。

「ごちそうさま! 僕もポッキー頂戴!」

よしよし、計算通り。
と言わんばかりにダンナがニヤリと笑い、

「仕方ないな~。1袋だけだよ」

と言って自分の食べかけの小袋を息子に渡し、自分はまた、新しい袋を開けて食べ始めた。

うそーん。
なんか・・・セコくない? ダンナ。
新しいのを渡したら? どうせ、それワタクシのおやつじゃーん。

そんなことはどうでもいいと、息子がダンナのマネをして、僕の勝ちと言わんばかりにポッキーを5本用意した。

いままさに、かじり始めようとしたその時、ダンナが声を上げた。

「無理じゃね?」

負け犬の遠吠えかと思えたセリフだった。

ところが、息子のポッキーに異変が。
順調に短くなっていくのかと思いきや、まさかのバラバラに。

え? 量が多くてかじりきれなかったの?
何事かと思っていたら息子がまさかの一言。

「前歯が抜けているから、かじれな~い!」

おうっ。
前歯がガッツリ抜けている時期でした。
すーっかり忘れてた。

勝負は一時お預け。
残念!


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