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2分で読める子育てエッセイ№908『適当スキル』

夏休みのある日、小4の息子と夏休みの宿題・一行日記で書けていない日を埋めていくことに。
「お母さん、14日って何やったかな? 17日は?20日は?」
と続けざまに聞かれ戸惑った。
「分かんない」
昨日の晩御飯、何を食べたかもアヤシイのに覚えているわけがない。

そこで、思い出すヒントを息子にいくつか伝授した。
「カレンダーや手帳、メール、レシートをみると何かを思い出すかも」
2人がかりで、いろいろ調べてみるものの、ちょっぴり情報不足。まあ、のんびりした時間を過ごすことが多かったから無理もない。

そこでワタクシ、自分の作品を見返して、息子にこう言った。
「だいたいおもしろい事件が起こった次の日に、作品として投稿しているから・・・変なルールでしりとりしたとか、炭酸ジュースをこぼしたとかはどう?」

すると、諦めかけていた息子の目がキランと光った。
「本当は、14日のことではないけど・・・まあいいか」
そう言って、ささっと日記をつけた。

「うそーん。そこはOKになったの? 去年は、一日違う日だと気がついたら、絶対に書かないと言い張っていたのに」
息子はいい感じの「適当スキル」を身につけたようだった。

悪くない。


ちなみに母の「適当スキル」レベルは低くないと、洗濯物のオブジェが語る。口止めしたのに。





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