2分で読める子育てエッセイ№659『正論だけど~』
ある日の夜、いつもは、なんだかんだ言いだして、なかなか寝ようとしない小3の息子が珍しくこう言った。
「お母さん、先に寝るね~おやすみ」
なんだなんだ?
感心感心。
でも、その階段を上がる足音が異様に大きくて、なんだか、すっごくワザとらしい。
何事かとワタクシ振り返ると、息子の影だけが見えた。
左右にユラユラしていて、大きさが全然変わらない。
「もしかして~、階段を上がっているフリしてる? しっかり影でバレてるけど?」
どうやらワタクシを脅かそうと、階段で待ち伏せる作戦らしい。
「ふーん。そういうこと? 驚いてみせるのも面白いけれど、そっちがそのきだったら、こっちもね~」
今回は絶対にやり返したい気分。
息子にバレないようにワタクシそーっと階段に近づいて、大声を出した。
「手を挙げろ! そこにいるのは誰だ!!」
ひょーっ!
息子がメッチャ驚いて2階にかけ上がった。
満足満足。うけけ。
ところが、息子から思わぬ反撃にあった。
「お母さん、お姉ちゃん、もう寝ているからシーッ!」
これからみんなが静かに寝ようとしているのに、そんな大声は、いかがなものかと。
真顔の息子に説教を食らった。
・・・おっしゃる通りです。スミマセン。
だけど~、もともと息子がやりはじめたことでしょ?
とはいえ生意気ざかりの息子の言葉はド正論。
これが行ったり来たり、何往復も。
完全に巻き込まれ損。
なんだかな。
ちぇっ。
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